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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   旅   青藍

 私たちの多くは、日常生活が変化の無い慢性的なものになりがちだ。そこから自己を解き放つためにも、私たちは積極的に旅をするべきである。
 そのための方法として第一に、様々なものに好奇心を持ち、思いついたことを積極的に実行していくことだ。
私はときどき、学校から家に帰るまでの道筋を気分で変えてみることがある。普段はバスを利用する道をのんびりと歩いてみると、それまで気がつかなかった風景、店、その通り独特の雰囲気があることに驚く。旅というと大がかりなものを想像してしまうが、いつもの通学路に変化をつけるだけでも、好奇心が生き生きとしていくのを実感できる。
 また第二の方法として、若者が旅に出やすい環境をつくることである。
私は小学六年生の頃、一週間の無人島自然体験学習ツアーに参加するという機会に恵まれ、また中学二年生の時は、学校の代表として広島の平和記念式典に参列させていただくという貴重な経験もした。それらは私にとって完全なる未知の世界であり、知り合いが一人もいないという「旅」の環境の中で強い感動や発見があった。まさに、旅によって生き生きとした感受性を取り戻す、という体験だったと思う。このように、若者の知的好奇心を刺激するためにも、小学生や中学生、高校生が日常生活と離れた未知の場所へ旅をするという機会を積極的に設けていくべきだ。
 確かに、現代社会は凶悪犯罪が増加しているということもあり、子どもの安全を確保することも重要だ。しかし、「何より恐いのは、危険に遭遇したことがない、ということである。」私たちは積極的に旅をするべきだ。

   講評   hamura

 最初の意見がすばらしいです。「慢性的」「自己を解き放つ」とうように、ぴたりと決まった言葉が、以下の感想文の主旨をしっかりと伝えています。 最初の方法では、身近な例を挙げて、そこから大がかりな変化だけではない、という点に意見を導き出しているのが立派です。例を出して、もとの意見にもどるだけでなく、さらに考えを進めていてとてもよいですね。この展開の仕方はいろいろと使えそうです。 次の例では「社会実例」から連想させる、「社会的措置、環境」という点に触れていますが、これも、様々な意見文で、味方を広げるときに使えそうですね。自分の意見を裏付けるぴったりの例がなくても、意見を述べたあと「そのために社会ができること、すべきこと」という見解の広がりを見せられます。 最後の名言が見事です。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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