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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   外見より性格!   こゆき

 外国を旅すると一目瞭然ですが、今日、日本のリンゴほど見栄えのするリンゴは世界のどこにもありません。ただ、本末転倒なのは、しばしば味よりも「見てくれ」の方が、「高級質化」の上位に座っていることです。リンゴ園の地面を銀色のビニールで覆い、反射光でリンゴの尻を着色されたり、リンゴをひとつずつ手で百八十度回転してまんべんなく日に当てて着色させる技術は、欧米にはまったくないものです。これらもキメ細かい技術は、リンゴをおいしくするためではなく、ひたすら美しく色づかせる目的で開発されてきました。さすがにこうした味を悪くする技術は県の指導もあってすたれる傾向にありますが、一体この日本特有の現象はだれが悪いのでしょうか。この奇妙は日本人の美意識には、いささかの軌道修正の必要があることです。<要約>
 目の前には色とりどりのフルーツ達が「買うの?」という目線を私達に向けている。<書き出しの工夫>その色とりどりのフルーツ達はどれも肌はピカピカと輝いていて、形の整っているものばかりである。私はスーパーなどで並ぶフルーツで、汚いものを見たことがない。たぶん、「汚い=安全じゃない」というイメージが私達にあるために、汚いものを店頭に並べることができないのだろう。でも、最近では、きれいな肌をしていながら、健康面ではぜんぜんよくない野菜などが問題にだった。それに、冷凍食品の事件がおきてから、母も、中国産のものには特に気をつけていると言っていたのをきいたことがある。私はあまりリンゴなどの味がまずい、と感じたことはないが、もしかしたら外国のリンゴはもっとおいしいのかもしれない。それが例え、泥まみれのリンゴであったとしても、だ。
もしかして、日本と外国のリンゴの味は天と地ほど違うのかもしれない。<体験実例>
 しかし、だからといって外見がわるくても中身が良いものならば良い!という訳でもない。第一印象はすごく大事だし、泥まみれのリンゴを食べる気にはなれない。ましてや害虫が食べたような穴があいているリンゴなんて、論外だ。しかし、日本ではそういったリンゴをスーパーで見たことがない。逆に、リンゴを買っただけでリンゴ用にビニル袋に入れてくれる。日本は「外見第一」にしているのがよくわかる。きれいなリンゴ。外国にはたぶんないだろう、きれいなそのリンゴは、日本の象徴の一つなのかもしれない。それに、最近値段がかいてある紙の横に、産地がかいてあることも少なくない。むしろ多いぐらいだ。やはりあの冷凍食品の事件があってから、そういうことには特に気を配っているのだろう。<前の話>
 人は外見より性格!とよく言われる。もちろん外見が良いに越したことはないけれど、やはり性格が良い人が理想的だ。フルーツもこれと同じだと思う。日本人にとって外見とは、家で言うと、壁のようなものだ。<一般化の主題>そこに中身である、家具がどれほどいいか、で部屋の美しさがかわる。たとえ壁がきれいでも、家具がぼろかったら意味がないからだ。それと同じなのだ、ということが分かった。<分かった事>
「じゃぁ、このリンゴを買おうか。」
一つの「きれいな」リンゴが母の手にのり、私と母はレジに向かった。<書き出しの結び>

   講評   koni


【要約】 長文の内容をよくまとめています。

【前の話聞いた話】 フルーツの外面を肌と表現したところがおもしろい。社会実例や身近なお母さんの話を入れたところもとてもいいよ。
「しかし、だからといって〜」という言葉を使って話を転換させたところも上手い。

【たとえ・ことわざの引用】 よくできています。

【一般化の主題】 テーマを大きく捉えてまとめることができました。日本人は、目で見る美しさを大切にする文化を持っています。花見の話や食事の話のときによくでる話ですね。きっとそういう文化が影響して、美しい果物作りを最優先させたんだろうね。とても良いことだし、大事にしたい文化だけど、中身が伴わない外見だけの美しさというところに問題があるんだろうね。

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