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　　　いろいろなみだ　　　はるりん

「うわっ、からいよ〜う。水、水。」
わたしは、半泣きになりながら台所へ走って行きました。わたしは、なみだにもいろいろな種類があるということを、二つの体験を通して知りました。
　一つは、からいものを食べたときのなみだです。最近わたしは、からいものに挑戦しています。そして、この間お父さんが買ってきた、ワサビ味のカキの種にいどみました。最初は、一つぶずつ食べていましたが、途中、つまらなくなってきて二、三つぶずつ食べてみました。この時はまだ、
「からい。あっでもそんなに。」
くらいのレベルでした。そこで最後、いっきに五つぶ！口に入れたとたん、鼻に針でさされるような、チクッチクッといたみが走り、あのワサビの定番のツーン。
「ヒェー。いたい！鼻のてっぺんがいたい！」
わたしは思わずなみだを流しました。わたしは、ツーンがそんなにいたいものだとは思ってもいませんでした。少しピリッとしてツーンとして、ぐらいに思っていました。でも、甘かったようです。すごくからくて泣いてしまったのですからね。
　もう一つは、けがをしていたい時のなみだです。べんけいの泣きどころを階段のとがっているところにこけてぶつけたり、急いでいて、足の
親指をドアのさんにぶつけたり。そんなときは、顔をゆがめて少し泣いてしまいます。とくにべんけいの泣きどころをぶつけたときは。あそこをぶつけると、心の中ではなみだの嵐。顔の中ではなみだの雨もり。
転んだりしても、あんまり目からはなみだが出ません。ぽろり、ぽろりくらいです。わたしは、
「心で大泣きするからかなあ。」
と、思いました。
　わたしは、なみだはすごく不思議だと思います。なぜなら、色々なときに出るからです。笑って出て、ねむくて出て、からくて出て、悲しくて出て。いつになったら出なくなるんだ！と思うくらいです。
「もうムリ・・・・。」
わたしは、ハァっとため息をつきました。

　　　講評　　　onopi

　涙って本当に不思議ですね。人の感情や状態を表す一つのバロメーターといえそうです。いい作文が書けました。