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　　　泣き虫ともちゃん　　　クローバー

「バイバイ。また春休みにね。」
冬休みに祖父母の家に泊まりに行った帰りですが、この時私はさびしくて泣いてしまいました。私は、学校では四年間一回も泣いたことがありませんが、家では、よく泣いています。母に怒られると、泣くことが多いですが、さびしくなったり、イヤだったり、くやしかったりすると、ベッドの中でよくうずくまって、ぬいぐるみにくっついて半泣きしています。それが昼間だとそういうわけには行きませんが、大体ことが起きるのは夜なので、ベッドの中で泣くのです。でも、もう大きくなってきたので、泣き虫でいるのはやめたいです。
　一番記憶に残っている涙は、祖父母と別れるときの涙です。それは母の方の祖父母です。父の方の祖父母は、神奈川県に住んでいるので良く会うのですが、母の方の祖父母は福島県に住んでいて、遠いので、あまり会うことができません。なので、会うと、別れるのがつらいのです。帰りは、途中まで車でお見送りしてもらい、そこからバスに乗るので、バスの中からもバスが出発して見えなくなるまで、一生けん命手を振ります。でも、祖父母に泣いている姿を見せたくないので、絶対に私はバスが出発してから泣くことにしています。だったら泣くのやめようよ、と自分の心に呼びかけたのですが、それは届かないようです。泣きそうになってしまった時、早くバス出発して、と強く思いました。すると、まるで魔法がかかったように、バスが動き出します。私の頭の中の時計が、ピッタリということ。今思うとちょっとおもしろいなあ、と思います。バスの中で私がしくしくしていたら、４歳のいとこが、私に、
「クローバーちゃん大丈夫？どうして泣いてるの？」
と優しく声をかけてくれた時、私は心が温かくなりました。そして、そのいとこの顔が、とてもかわいく見えました。　
　私は母に、自分が見たことのあるなみだに、どんなものがあるか聞いてみました。すると、
「バレンタインにパパにチョコレートケーキを作ってあげたら、感動して泣いてたわよ。」
と教えてくれました。ふ〜ん、パパがそんなことで泣くんだあと思ったとき、その話を聞いていた父が、
「あれはうそ泣きだったんだよ〜。」
と必死な顔で言いました。でも私はぜったいにそれはうそではないと思います。
　私は泣いているとき、ヤダヤダと強く心にさけんでいる時もあれば、だれか〜助けて〜と心に助けを求めているときもあります。でもそんな時、助けてくれる父や母がいたり、とても優しくしてくれる祖父母がいて、私は幸せです。今日からは、泣き虫をやめたいと思います。心の中に泣き虫やめる宣言をしました。でも明日はまた、泣き虫やめるをやめる宣言をして、泣き虫になってしまうことでしょう。そんなことを考えながら、今年のバレンタインに父に何を作ろうか考えながらおかしの本をめくりました。

　　　講評　　　hoemi

清書、よく仕上がっていましたよ。よくがんばったね☆
次回は進級試験です。進級を目指して取り組みましょう♪