対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私にできること   ナージャ

今、わたしたちの地球社会は病んでいます。

世界では環境問題・貧困問題・政治的腐敗・差別的意識における不公平など多くの要因がからみ、もつれ合っています。それらに加え、世界金融危機が経済を破綻寸前に追い込み、「100年に一度の大変な危機だと日増しに不況感が強まっている今日」その影響は日々私達の生活を苦しめようとしています。
世界の人々が共に平和で安全で豊かに暮らすためには、どうすれば良いのだろうか?
こんな私に世界の人々を相手に何ができるのだろうか?

そんな思いが強くなればなるほど、私の頭の中は「ぐるぐる」いろんな思いが駆けめぐるだけで、なかなか答えが出てこない。
私はどこかの国のお嬢様でも偉い政治家でもない。どこにでもいる普通の女子高生なのだ

やっと、今の私なりにできることをみつけることができた。

それは「自分の周りの人々を笑顔にする」ということだ。今の日本に足りないものは家族愛だ。日本人と外国人を比較してみると、日本人は愛国心が希薄していると思う。それは家族愛が希薄だからだと思う。自分の家族を愛せない者が自分の国や・自分の周りの人々を幸せになんか出来るわけがない。まして世界の人々のことを幸せにできることはないからだ。
そして、当たり前の毎日の生活の中に、世界中の誰でもが安心できる場所や時間があった瞬間、幸せだと感じ気付くことができるだろう。
こぼれるような温かい笑顔は見ているだけで周りの人々を幸せにする。そして、人というのは、自分の力で、自分の努力で、自分の意志で自分の人生を生きているように見えて、実は、人と人との心のふれあいや、助けあい、互いの存在といった大きな環の中でこそ生きていくことができるもの。

   講評   huzi

 この意見文は、どの題名によるものかな? 「安心と信頼」「社会の構築をするために」…どちらにも取れる内容ですね。
書き出し、社会の状況をまとめています。内容はもっともですが、自分らしさがほしいところ。
たとえば、「環境問題・貧困問題・政治的腐敗・差別的意識における不公平など多くの要因がからみ、もつれ」とありますが、問題点を幅広く列記したあと、「たとえば」と続けて、自分が真摯に問題意識を持っているテーマを身近な実例に即して掘り下げた文が欲しいところ。
続く「ぐるぐる」の部分ですが、ふつうの女子高生として日々、「いかに問題意識なく過ごしているか」自らを振り返ったり、「将来に対する不安感がある」など心境をつづったり、とにかく自分の内部から出てくる意見を述べてみましょう。
家族愛に着目した対策は、論点が前向きに広がっていていいでしょう。ここには、自らが体験した「これこそ家族愛」という気づきの場面を追加することができればいいですね。

大筋では妥当な内容なので、「自分らしさ」をさらに追求してみてください。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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