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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   本当の愛情   ハーマイオニー

 キレる子供が増えているという。また一方では、親から子への虐待が問題になっている。親が子供を、親が子どもを傷つけるような悲しいニュースが毎日のように流れている。子供がグレてしまうのは、親が本当の愛情を与えていないからである。子供の成長には家庭内での、愛情の裏付けのある、しっかりとした躾が大切だと思う。
 その理由は第一に、子供は親の意見、信条によって、そしてそれらを、ある意味で「押し付けられる」ことによって、善悪の判断を身に付けることが出来るからだ。
 私の父は、普段ふざけてばかりいて、ふざけすぎてたまに母に叱られているような人だが(笑)、我が家のオピニオンリーダーである。社会問題や政治、経済について父の意見は、私の価値観にかなり影響を与えている。過激で口が悪いので、ここには直接書けないことも多いが(笑)、先日も「米軍艦が、長崎港に、長崎県・長崎市の反対を押し切り入港した」というニュースを見て、父は、「オバマになっても全然変わらないじゃないか!」とものすごく憤慨していた。母も私もやはり憤り、落胆した。こういうことは、やはり父が、私の「善悪の判断」の基準になっている気がする。
 第二に、親からの愛情とけじめのある躾を受けなかった子供は、他人にも優しくできないからだ。私は、小さい頃から周りの空気を読める子供だったそうだ。それは悪く言えば、人の顔色をうかがうということで、母はそれなりに心配したそうだ。しかし、もちろん私は「そういうところが心配だ」とは言われたことはない。いつも「人の気持ちが分かり、思いやりのある優しい子だね」と言われていた。そう言われると、実際に、子供なりに色々な場面で人の気持ちを考えるようになる。その結果、私は、自分で言うのもなんだが、人に対して公正で思いやりを持てるようになったと思う。
 2008年春の中学受験のデータだが、日能研によると、公立中高一貫校を含めて受験者数は6万人(前年比2000人増)、受験率は20%(同1.1ポイント増)ということだ。少子化で、受験者数は毎年増えている。今年も去年の記録を更新したようだ。私も、受験をさせてもらったが、勉強より大切なことがあると常に言われていたし、私もそう思っていた。
 確かに、個々の子供には、生まれながらに持っている素質のようなものはあるだろう。ぞれぞれの個性は大事にされるべきものだと思う。しかし、そのまま放任したり好き勝手に過ごさせるだけでは人間の教育とは言えない。「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」という名言もあるように、親から与えられる愛情ある躾は心の中に蓄積されて、生きる力となっていくものだ。

   講評   nara

 学年末テスト、お疲れ様でした。3・1週の作文によると、なかなか集中できないような状況だったようだけれど、まずまず乗り越えられたかな。春休みは、思い切り本を読めるといいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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