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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   学童のあそびには多くの想像力や   やじま はるお

 学童のあそびには多くの想像力や抽象思考力がはいってくるからきわめて多彩なものになる。低学年ではとくに「何なにごっこ」がさかんになる。たとえば小学校一年の男の子二人は学校から帰ると必ずどちらかの家に行って、庭に大きなみかん箱をひきずり出し、めいめい一つの箱にはいって、自分たちはこの舟の船長なんだぞ、と言い合い、荒れる海を航海するつもりになってさかんに体をゆすり、箱をガタガ夕させるあそびを「発明」した。これがよほど気に入ったらしく、かなりの間、同じあそびを、いろいろと変化を加えながらくりかえしていた。七、八歳ぐらいまでの子はあきずに同じ「ごっこ遊び」をくりかえす。たとえば右の場合ならそのたびに勇猛心や冒険心がこころに湧きあがるらしい。箱がひっくりかえって少々のけがをしたところで、それはあそびをいっそうおもしろくするばかりである。女の子も勇ましいあそびに加わることがあるが、女の子同士だと、もっと静かでしばしばロマンティックなあそび、たとえば「おひめさまごっこ」などをする場合も少なくない。いずれにせよ、同じこころの世界に遊んだ者同士として、こうした幼な友だちの味は一生忘れられないものとなる。おそらくそれはのちの交友、恋愛、結婚などという対人関係の基盤をつくる力を持っているのであろう。これはうまく発達させれば、大人の卑小な「現実」を乗り越えさせ、新しい精神の世界を生み出す基礎能力となるのだから、大人はなるべくこの芽をつんでしまわないように、むしろ子どもから学ぶように心したいものだ。こうした面を発達させるために、学校の国語教育や作文の授業はきわめて大切な役割を持っているにちがいない。
第一の理由に「子供時代の遊びから得るものは多い。」からだ。私もよく「ごっこ遊び」を良くしたものである。女の子どうしでは、そのころはやっていた、「お邪魔じょドレミ」というアニメがはやっており、よく「お邪魔じょドレミごっこ」をした。「私は○○ちゃん役がやりたい〜!!」「じゃあ私は○○ちゃん!!」などといってよく「ごっこ遊び」をした。とても楽しかったことを思い出す。しかし、やはりアニメの主役とは人気なのである。主役の「ドレミちゃん」は本当に人気があった。私は主役ではない他の女の子が好きだったのであまり関係はなかったのだが他の友だちは「私ドレミちゃんやりた〜い!!」「私もドレミちゃんやりたい!!」や「だめ!!私がやるの!!」などこのようにしてドレミちゃん争奪戦をはじまるのだ。このようになってしまうともう大変。そこで喧嘩を止めに入る。たとえここで喧嘩をとめたとしてもここからもっと大変なのだ。例えばじゃんけんをして「ドレミちゃん」をきめたとする。しかし、負けた女の子が他の子の役をしてもつまんなそうにしてしまい、最後は放り投げてしまう。小さいころは感情が素直にでてしまうために「自分の思いどうりにならないと気に入らない」という感情がでてきてしまう。このようなことから「ゆずりあいの大切さ」ということを学ぶのだろうと思った。多分ほかにも色々学ぶことはあると思う。こうして子供のときの「ごっこ遊び」をしていて学ぶこともあるということがよくわかる。
 「しかし、勉強しなければ身につかないものもある。」たぶん昔話の桃太郎も、遊んでばかりいたのではなく、おじいさん、おばあさんから読み書きそろばんの教育を受けたからこそ犬、猿、キジを統率して鬼退治をすることができたのだ。例えばおじいさんとおばあさんに桃を見つけてもらわなかったら今の桃太郎はどうなっていただろう。きっととてもたいへんなことになっていただろう。読み書きも何も知らない。鬼が島があることや、鬼が島には鬼がいることなどなにも知らなかっただろう。すると、このようなことがおこったために犬や猿、キジなどを誘えない。その問題の前に鬼が島へ行く目的がなくなってしまう。そして桃太郎の話もなくなってしまう。これはとても大変なことである。こういうことがあるため、「おじいさん、おばあさんから読み書きそろばんの教育」などが必要となってくるのだと私は思う。だから勉強することが大切なのだ。
 「確かに、子供時代には、遊ぶことも勉強することもどちらも大切だ。しかし、「子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値を持っている。」という名言もあるように一番大切なのは子供時代にしかできないことをたっぷりとしておくことである。」

   講評   hira

 長く書けると言うことは、それだけ実力が付いてきた証拠でもあります。言いたいことに合わせて実例を考え表現する力が本当に付いてきましたね。
■第一段落 ○ 要約
 丁寧に要約できていますね。少しボリュームがあるので、清書の時には半分ぐらいにまとめてみるといい。
■第二段落 ● 複数の意見一 ◎ 体験実例 ◎ たとえ
 実例の書き方が本当に上手いな。そうそう、こういうごっこ遊びでいろいろ自己主張のぶつかり合いがあって、社会を学んでいくのだなあと思いながら読みました。はるおさんはメインのドレミちゃんじゃないのですね。カトゥーンだったら中丸君あたりかな(笑)。
■第三段落 ● 複数の意見二 ● 昔話の実例・長文実例 ◎ ユーモア表現
 そうです。昔話実例をよく自分の言いたいことに加工して大胆に説明できています。このやり方は完璧だね。いろいろなところで応用できるでしょう。
■第四段落 ○ 反対意見への理解 ● 総合化の主題 ● 名言の引用
 上手にまとめられている。二・三段落が詳しく書けているので、ここも自分の言いたいことをより詳細に説明してもいいよ。



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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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