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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   もの   かせり

人は「もののけ」がつくとその「もの」をむしょうに捨てたくなる。逆に、ついてないものを見るとむしょうに拾いたくなる。
 人はものをもっと大切にするべきだ。私は、小さい頃から親や周りの大人にもの大切にするように、といわれていた。そのため、鉛筆や服などもぼろぼろになるまで使った。しかし、私の友達Aはアメリカでずっと育ったためか、新しいものを見るとすぐに古い物と買い替えてしまう。先日、Aの筆箱の中身と私の筆箱の中身を比べてみた。彼女の筆箱は数ヶ月前に変えたばかりの新品で、私は三年間ずっと使っていた古くても愛着のある筆箱だった。また、中身も同じように彼女のシャーペンやペンは最新のものがほとんどだったが、私のはほとんどが三、四年前のものだった。そこで私はなぜAがいつも「お小遣いがない!」と言っているかわかった。私はお小遣いが少ないので、買うときに本当にいるかどうか考える。しかし、Aはお小遣いが平均よりも多いのでついつい無駄遣いしてしまうのだ。
 しかし、新しいものを買うことも必要だ。私の家の前の車はとても古くて遅かった。何年も乗り続けていたのでその車は故障寸前になり、数年前に買い替えることにした。私達は今の車がとても気に入っている。前の車のように音をあまり出さないので夜に走っていても迷惑にならない。それに無駄なスペースがないのであまり大きく見えなくても中はとても広い。そして、一番のポイントは排気ガスが少なく、地球に優しいことだ。確かに前の車を使い続けることはできたが新しい車に変えることでエコになったのだ。昔話の「一休さん」に次のような場面がある。一休さんと和尚さんが歩いているとある橋に「このはしわたるな、きけん」という立て札が置いてあったのを見つけた。和尚さんは引き返そうとしたが、一休さんは堂々と橋を渡った。彼は「橋を渡るな」ではなく「端を渡るな」という違う解釈の仕方を考えたのだ。彼は古い考えに囚われずに新しい考えで皆を驚かせたのだった。
 確かに、ものを大切にすることも新しいものを買うこともどちらも大切だ。しかし、一番大切なのは「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である」という名言のように内面的に豊かな生活を送ることだ。いくらものがあっても、心が豊かでなくては人間的に立派だとはいえない。また、ものがなくて心が狭くなってしまう人もいる。一番大切なのは心が満足することだ。

   講評   tama

 昔、ものがなかった時代には、何でも使いきるまで大切にし、また再利用することも考えるのが普通だとされていました。しかし次から次へと新しいものが大量に作られるようになると、消費は美徳だという考え方もうまれてきました。最近はまた地球環境問題などから「もったいない」という意識が復活していますが、世界同時恐慌と言われる時代に突入したため、経済の発展も叫ばれています。
 ものを大切にすること、経済発展のために新しいものを買うことの両方について考え、もっとも大切なことは何かをまとめることができました。

【実例】 新しいもの好きの人は、いくらものを持っていても、お金がなくても欲しがるものですね。買う前に、本当に必要なものかどうかを見極めることは必要でしょう。
 車や電化製品などは、新しいものの方がかえって「エコ」であることが多いようです。一球さんのように斬新な考え方をすることは、これからの時代にますます必要とされるでしょう。

【総合化の主題】 大切なのは、内面豊かに生きること。非常によいまとめです。

※ 次回は作文検定模試を行います。


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