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　　　おいしいお菓子　　　いまの

　「次はどれを作ろうかなー。」
私は最近はまっていることがある。それは、お菓子作りだ。太るなー、と思いながらも、どうしてもやめられない。一番の得意なお菓子は？と聞かれると、はまり始めたのが最近なので今は、答えられない。でも、チョコレートが大好きなので、チョコレートのお菓子はよく作る。私の中では、お菓子作りも立派な料理のうちになり、我が家では、週末にはかならず、晩ご飯のあとにお菓子が並ぶ。私が作るお菓子は、見た目は悪いが、我ながら中味は美味しいと思っている。
このあいだ友達と遊ぶときに、学校で、渡せなかったチョコレートを、みんなで交換することになった。そのとき、私は初挑戦の、チョコレートケーキを作っていくことにした。
　卒業式の終わった後、明日のために、私はチョコレートケーキを作り始めた。まず、卵とバターを出す。それから、小麦粉百グラムと・・・。準備は順調にすすんでいった。しかし、さて、卵と砂糖と小麦粉を泡立て器で混ぜるぞ、というとき、私は電動の泡立て器をつかってしまった。結果はご想像通り、小麦粉が、あっというまに飛ばされて、私はまるで、雪だるまのように真っ白になってしまった。そこで、お母さんが飛んできて、
「なにやってるのっ。だいたいこんなのどうして作らなきゃいけないの！」
と、かなり長いこといろいろ言われた。そのあとも、バターが焦げたり、できたケーキが黒っぽかったり、卵を落としそうになったり、使った物をしっかり洗えていなくて、べとべとしていたりなど、いろいろあったが、どうにか完成した。そして次の日になり、ケーキをもっていったところ、意外と好評で、みんな美味しいといってくれた。当たり前だ。私の二時間の努力の結晶なのだから。それに、他の子のもなかなか美味しかった。・・・よーく考えてみると、もしかしたら、私は、料理が下手なのかもしれない。
　私のお父さんは、料理が上手だ。多分、お母さんよりも。これは、なかなかレアらしい。私が小さい頃、多分初めてお父さんに料理を教えてもらったとき、クロワッサンを作ったような記憶がある。教えてもらった、といっても、私は生地と格闘していただけのような気がするが・・。（・・笑）もし、私がお父さんだったら、とても迷惑に思っていただろう。そこを、あえて放りだしておくのは、さすが心が広い！それから、あまりよく覚えていないが、ぐるぐるまいてあるパンに卵をぬるのも楽しかった。ぜひ、またやりたいと思っている。
　料理というものは、人間にとって人間が長い歴史で工夫した、文化の一種だと思う。「学問に王道はない」ということわざがあるように、料理も近道などなく、こつこつやっていればいつかは上手くできるようになる、ということが分かった。これから私は、お菓子だけにとどまらず、たくさんの料理にチャレンジしていきたい。いや・・もしかしたらまず、
お菓子をマスターしないといけないかもしれない。
「わー上手にできたよ。食べてみてー。」
楽しそうな声が、聞こえてきた。

　　　講評　　　komiko

　いまのちゃん、作文検定の大事な作文をがんばって書いてくれました。お菓子作りの楽しい様子を表して書いてくれましたね。結果は、一ヵ月後です、楽しみにしていてくださいね！

　次にお電話するのは、四月ニ日（木）になります。課題は、「あだなはよいか」「私の目標」です。どちらか書きやすい方で書くことを見つけておいて下さい。そして四月一週の長文の冒頭三百字の「暗しょう」にチャレンジしてください。では、楽しい春休みをお過ごしください！