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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分の問題として。   ここあ

 日本語の敬語は、日本人である私たちでも、分かりづらかったり、分からない時がある。たとえば、「おぼしめす」という敬語。先日、私の通っている塾の国語の時間に敬語の授業を行った。その中で出てきたのがこの敬語であるが、非常に覚えるのには苦労した敬語の一つである。「目上の人が、考えている=おぼしめす」ということらしいが、私は生れてこのかたそのような敬語は使ったことはない。せいぜい、「〜です」「〜を申し上げます」「只今、まいります」くらいしか使ったことがないのだ。尊敬語と謙譲語の区別が難しい場合も多々ある。日本語を初めて習う外国人が、とまどってしまうのも当然だと思う。日本人でさえ、完璧に使いこなす人は少数であろう。そんななか、ら抜き言葉への指摘もある。まだ、学習過程にいる学生はもちろん、忙しく毎日を過ごしている社会人も、これらを一度に使いこなせるようになるのは難しいのではないだろうか。
 昔から受け継がれてきた語学の正しさを、正しいまま受け継いでいくことも大切である。(第一の意見)日本にはたくさんの「伝統」が色濃く受け継がれている。「祭り」や「染物」などの技法、また伝統料理というものは、昔から親しまれてきている味なだけに、どことなく深いものを感じてしまう。こうした、古来の日本より脈々と受け継がれてきたものを無にしてしまうのも惜しいものがある。これは、言語のおいても、言えることができるのではないだろうか。我々は何か、大切なものを見過ごしてきているのではないだろうか。
 しかし、新しい便利な考えというのも捨てがたい。(第二の意見)現に、日本は大きな高度経済成長期を経たからこそ、今の姿があるわけで、もしそういった文明の進歩がなければここまで豊かになることもなかっただろう。今の私たちは、自由であり、平等であり、生きる権利がある。それも「幸せに」生きるという権利だ。人権というのだが、そうした権利を獲得できたのも、こうして国という集団が、ある特定の個人だけではなく、産業の発達によって全体的に潤ってきた結果である。国という大きな規模で、考えてもそうした結果がついてくるのだから、言語でも同じことがいえるだろう。「見れる」や「食べれる」などといった言葉だって、こうした進歩の中での過程から生まれた言葉達である。簡易化することで、無駄が減り、よりスピーディーに会話を楽しみ、展開させることができるという見解もなくはないだろう。むしろ、それによって、うまくいけば、より一層私たちの暮らしが潤うことにつながっていくことも考えられる。敬語との判別もしやすいし、ら抜き言葉にも利点は多く存在している。認めても、問題はないのではないだろうか?
 もちろん、古来からの考えを大事にしていきたいという意見も、新しく未来を開拓するという意見も、人それぞれであり、どちらにもいい点、悪い点は存在するであろう。したがって、どちらかが、「正しい」というわけではないのだ。大事なことは、こうした問題に対し、自分自身がどのように向きあっていくかを、もう一度、自分に問いかけ、自分の問題だと捉えなおすことではないだろうか。

   講評   koni


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