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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   倫理観   青藍

 科学技術の発展に伴い、私たちはそれまで考える機会の無かった倫理の問題に直面することがある。私たちは高い技術に見合うだけの倫理観や精神を持つべきだ。
 そのための方法として第一に、現実から目をそらさず、問題点を明らかにすることである。
新聞やテレビのニュースでは脳死と移植に関する問題などがしばしば取り上げられるため、話題としては多くの人が知っているものだと思う。しかし現在の自分の生活との関連性は感じられず、私は自らの問題として考えることをいままで避けてきてしまった。たとえ今の生活とは関係が無くても、そのような問題といつ直面するか分からない。難しい問題だからといって目をそらしていては、もしもの事態で冷静な対処ができなくなってしまうだろう。
 また第二の方法として、生徒たちが倫理に関する問題意識を持てるような場を学校教育の場で設けることだ。
現代社会の教科書と資料集を見てみると、課題文中で取り上げられているような脳死と移植の問題やクローンの問題、代理母といった問題がコラムとして大きく取り上げられている。しかし、生徒一人一人がそれを自分の問題として考えることは、機会がなければ難しいと思う。その対策の例として、ディベートを授業の一つとして行うことにより、新しい倫理に関する問題を生徒自身の問題としてとらえられるようになるだろう。
 確かに、倫理の問題は簡単に答えが出るようなものではなく、自分の考えがついていかなくなりがちだ。しかし「大切なのは、答えではなく考える過程である。」倫理観や精神を高めていくためにも、まず自分の頭で問題について考えていくべきだ。

   講評   hamura

 電話でも言いましたが、この難しいテーマをどのように書き上げるのだろうと思っていましたら、本当に立派な文ができあがっていて感心しています。すばらしいです。
 倫理的な話、科学と人間、と言ったテーマは今特に新しい分野ですが、学校でも習う者なのですね。ただ、知識として習うだけではとうてい意見や感想にまとめることができません。青藍さんのふだんからのものごとを見て考える姿勢が、伝わります。
 テーマが重く深く、ひろいものであると、かえって感想が一般的で安易になりやすいです。「自然は大事だ」「命は大事だ」のようなもの。そこを、自分の身になって考え直すという作業が大変です。具体例も挙げにくいでしょう。
 そこを、接しているニュースなどで例を挙げているのは上手です。また、「自らの問題として考える、今は関係が無くても・・」と言う点や、「学校教育」に言及したところが成功です。このとらえ方は、今回のようなあまり身近ではないが大きなテーマでは使えそうなよいやり方です。是非これからも応用してください。
 最後のまとめに、反対意見と名言を入れる、という形が上手です。毎回くり返して完璧にものにしてみましょう。


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