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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   社会を作る演習問題   うさちゃん

 ら抜き言葉は手抜きである。しかし、言語というものは本質においてうんと保守的なものである。そこでそう簡単には言語多数決の原理だの言語経済の原理だのを受け入れない。いや、受け入れられないのである。
 確かに、古くからある正しい日本語を守っていくという考えも分かる。これは言葉に限らず、文化全体についてもいえる。例えば、これと同じように、古くからある環境を守ることも大切であると思う。最近は高層ビルが多く立ち並び、マンションも多くなっている。私の家の周りも、空き地が出きるとすぐマンションができてしまう。だから、私の家のベランダから周りを見渡すと、マンションばかりがヒョコヒョコと顔を出し、緑という物はあまり見られない。そこで、私は家のベランダに、トマト・イチゴ・三尺ささげ・キキョウ咲き朝顔・サフィニア・ルコウ草・風船かずらを植えてみた。この中のほとんどはつるの植物だ。つると何か意味があるのか?と思うかもしれない。簡単に説明しよう。もうすぐ夏になる。すると、つるが上に上にと巻きついて、緑のカーテンのようになる。そして部屋の中が涼しくなる。ということなのだ。環境にも良いし、快適。まさに、一石二鳥である。
 しかし、新しい便利な考えかたもどんどん採用していくという意見も一理にある。『見れる』と言う言葉を多くの人が使っているのなら、そのまま正しい日本語と見なすというのも一つの考えだ。もちろんこれは、言葉以外の文化についてもある。便利という例として、こんな物が挙げられる。今、電車に乗るのに、ほとんど切符というものが必要なくなっている。私も持っているが、パスモや、スイカがあるからだ。改札で、「ピッ。」と音をさせるだけで電車に乗れる。とても便利である。もし、これらが無かったらどうなるであろう。あさ、通勤、通学ラッシュ時に、改札には人があふれ、切符を買うのに一苦労である。また、それのために会社、学校に間に合わなくなってしまうであろう。少し豆知識であるが、この便利な案は、大阪の人が考え出し、大阪では「ピタパ」と言うそうである。このように、いくら昔の習慣などを守ろうとはいっても、習慣とは進化するもので、その進化に昔の物を合わせていても、混乱するだけなのである。
 したがって、一番大事なことは、古くて新しい物が良いか、新しくて便利の物が良いかということよりも、言葉や文化で生きているのだからどういう文化をつくっていくかということは、自分たちがどういう社会を作っていきたいかということである。「問題とは、そこにあるものではなく、自分が作るものである。」という名言もあるように、大事なことは、これらの問題を自分たちの問題として考えていくことである。

   講評   tama

 いい題名が付けられました。長文の主題を「自分の問題」としてしっかり考えて書けていますね。

※ 楽しい連休をお過ごしください。



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