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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   島国言語の便利さ   スケートねこ

 島国言語の特色のひとつは、相手に対する思いやりが行き届いていることである。日本語では第一人称にいろいろな形態ができていて、「私ども」とか「手前ども」のように、第一人称の単数か複数かはっきりしないような用法があり、それが何とも言えない味わいをもって受けとられる。島国言語のもうひとつの特質は、話の通じがたいへんよいということである。家族の会話というのは、どんな大陸言語の性格のつよい社会でも通人的、したがって島国言語的なものである。
 確かに、島国言語には良い面がある。少ない言葉でも相手と通じ合うことができる。話しているときも、話している相手の気持ちをちゃんと分かって話すことができる。例えば仲が良い友達と話しているときは、長い説明をしなくても、ちゃんと友達は何が言いたいのか分かってくれる。私は、そんな体験をしたことがある。友達と話していたときだ。友達の好きな人のことを話していて、使う言葉は「あいつ」とか「あの人」など、名前を言わずに話していることで、私とその友達の小さな秘密みたいで、少し特別な友達という気持ちになれた。
 しかし、島国言語には悪い面もある。話しているときに、事情をよく知らない人にも、何の話をしているのかを知らせなければいけない場合がある。そのときは、島国言語のような通人同士しか分からない言葉ではなしていると、その人は話が分からなくなってしまう。だから、説明をしなければならない。私は、友達と話しているときに、あまり仲の良くない子がいきなり話に混ぜてと言ってきた。私たちは入れてあげたけれど、その子は、話が分からないみたいで、しつこく誰のことを話しているのかと聞いてきた。いちいち説明するのもめんどくさかったし、その子も何だか不機嫌になってしまった。
 確かに、島国言語には良い面と悪い面がある。少ない言葉でも相手と通じ合うことができるのは良いことだけど、話が分かっていない人にも知らせることがある場合は、悪い面がある。しかし、「家とは、外から見るためのものではなく、中で住むためのものである」という名言があるように、大事なのは、どういう言い方が相手に届きやすいことではなく、何のために伝えるのかだ。

   講評   kiri



  こんにちは。島国言語と大陸言語。これから大人になるにつれて、どちらかというと大陸言語の使い方を磨いていくことになるのだろうね。「人のことを思いやる言葉を使える人」になるためにも島国言語も大陸言語もうまくつかえるようにしたいね。

 <第一段落> 要約の長さはこれくらいがちょうどいいね。内容もうまくまとめました。

 <第二段落> 島国言語の実例として、友だちと話をするときのことを挙げることができました。仲間内では、特殊な言葉、暗号のような省略された言葉を使うことが多いね。「内輪だけでしか通じない言語」のいい例でした。
 
 <第三段落> 一方、誰にでも誤解なく伝わる大陸言語を使わなければならないときもあります。あいまいな言葉を使うと、まったく通じなくなってしまい、相手を怒らせてしまうことにもなるからね。

 <第四段落> 総合化の意見は、もう一度考え直してみましょう。つまり、島国言語で伝えるのか、大陸言語で伝えるのかを考えるのではなく、どういう言い方がその相手に届きやすいかを考えないといけないのだね。大事なのは、伝え方という方法ではなく、何のために何を伝えるのかという目的です。名言は、ぴったりのものを使うことができました。それぞれの言語の良さを理解して、その場に合った使い分けをすることが大切だね。

                             

☆ どういう言い方が相手に届きやすいことではなく、何のために伝えるのかだ。
 → どういう言い方がその相手に届きやすいかを考えるということだ。つまり、大事なのは、伝え方という方法ではなく、何のために何を伝えるのかという目的だ。
 

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