対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日4215 今日2351 合計62126
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   適応力   くろーばー

 多くの人が、『折り紙で三分の二の四分の三を切り取って』といわれると、実際に折って答えを出そうとする。人間の知性の表れは、その場の目的に合わせて柔軟に対応出来ることなのではないか。学校という生活場所はそれ自体がひとつの文化であり、学校で良い成績を収めることは、その文化の中で十分有能にふるまえるということを意味している。人の有能さは、場への適応力がその本質なのであり、学校とはそういった能力を子供に身に付けさせる場であるべきだ。私は、適応力を評価すべきだと思う。
 第一の方法として、どういった状況でも臨機応変に対応できる人材をより評価するべきだ。いつも先生や大人から教わった状況ばかりが起こるわけではなく、むしろ『始めて』体験する状態で様々なことに望む機会のほうが圧倒的に多いのかもしれない。そういった場合、ともかくマニュアル通りなら出来る人と、少々の変化にも対応して、自分なりに手を加えてやり遂げる人と、いったいどちらのほうがより人としての認知能力が高いといえるだろうか。教えられるだけでは身につかない『経験』などの重要な部分を自ら掴み取っていける人こそが、本当の意味での有能な人材とも言えるだろう。
 また第二の方法として、学校でも定期テストなどで成績を付けるのではなく、実験や校外実習等の、応用力が求められる場での評価を重要視するべきだ。ペーパーテストは所詮机の上の話なのであって、実際に社会に出たときそういったペーパーテストばかりが大切なのではなく、実際に自分たちの頭で考え、対応することに意味がある。ただ単に『要領のいい子』の成績が良く、『覚えること』に疎い子の成績が悪くなってしまっているのなら、それは真の評価ではない。子供達はテストでいい点を取るために学校に通っているのではなく、社会に出て働いていく際にベースとなる知識の部分を学び、失敗を繰り返しつつ応用力を高めるために通っているはずだ。学校教育でこそ適応する力をつけていくべきだ。
 確かに、集団行動や学校生活なじむことも必要だ。やみくもに英単語を覚えることが必要な場合もある。だがしかし、それだけでは人間の持つ知性を最大限に生かすことは出来ない。その場にあわせて、持っている知識と技術を上手く組み合わせ、適応していくことが出来るのは人の能力のおかげなのだ。記憶力が物事すべてを解決してはくれない。適応する能力こそが、物事を解決する手がかりとなるだろう。(自作名言)

   講評   kira

 くろーばーさん、こんにちは。インターネットが普及した現代において、学校教育で子どもたちに教えるべきは何かといったテーマでした。適応力が必要になるのですね。
 そのためにはまず、臨機応変を推奨することですね。マニュアル人間が増えているといいます。そういった人は、指示がないと動けず、個性も失い、何をすべきかという目標や意欲も見えなくなるといいます。そんなロボットのような人が増えるのは困りますね。
 学校の評価方式を変えていくとうことでは、テストの得点では測れないものを評価しようと考えました。応用力ですね。「教室はまちがうところだ」といった詩があったように思います。大いに間違えて、それを思考して活用できる力が生きる力といえそうです。
 記憶力より適応力と結論しました。自作名言もいいですね。
 私も一句「適応するとは、標準的な自分になることではなく、自分らしさを社会に認めさせることである。」(おそまつ)
 

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)