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　　　h2009-f-3 kai　　　ハチロク

　父が父でなくなっている。父が父の役割を果たしていない。結果、家族はバラバラになっていわゆる「ホテル家族」となる。自欲望をコントロールし、全体の将来を考えてリーダーシップをとり、各成員の調停をして取りまとめ、ルールを教えるという「立派な」人格は、尊敬の対象にはなりにくい。いじめっ子の出来方は、わがまま犬の出来方によく似ている。飼い主の言うことをきかないわがまま犬は、飼い主が自由放任でルールを教えなかったために生まれるのである「友だちのような父親」は、「もの分かりのいい父親」は父の役割を果たすことのできなくなった父と言うべきである。
　昔気質の頑固で厳しい父親は良いという意見。厳しい強い父親に育てられた子供は、小さい頃から父という壁にぶつかり、はねとばされているので、いざ一人で社会という壁に立ち向かったときも、少しはねとばされたくらいではへこたれない。僕の学校の理科の先生は二人いる。匿名希望先生は問題集を出さなかったらすぐ怒る。しかし匿名不希望先生は出さなくても怒らないからテスト明けまで問題集を解いていない。結果，『匿名希望先生』のクラスのほうが点数を取れるはずだが『匿名不希望先生』のクラスのほうが平均点が良い。
　しかし、ものわかりのよい友達のような父親にも良さがある。何でも気軽に話すことができ、気軽に相談に乗ってもらえるような父親、子供と同じ目の高さで話をしてくれる父親は子供にとっては理想の父親かもしれない。前の例の，『匿名希望先生』は，上から目線のために生徒からの人気はない。しかし『匿名不希望先生』は，とても人の事情を理解してくれるので，人気はある。
　確かに頑固な父親にもものわかりのよい父親にもそれぞれ良さがある。もちろん学校の先生にもそれぞれの良さがある。(総合化)しかし、いちばん大切なことは、『他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重出来なければならない。』という名言もあるように父親が自分自身に自信を持っていることである。あと，先生も。

　　　講評　　　nane

　厳しい先生の例は、わかりやすい。しかし、生徒の受け止め方がいちばん大事なんだろうね。実例が、意見と逆になってしまったかな。
　友達のような父親のよい例として、できれば別の実例を挙げてみよう。これは、伝記実例のようなもので書いた方が見つけやすい。
　総合化は、自分なりによく考えた。友達のような父親であっても、その父親に生きている自信のようなものがあれば、子供との関係はうまく行くのだろうね。
　構成がわかりやすい。
　実例を幅広く見つけよう。
　総合化の部分で、もう一言、「例えば……」という形で具体的説明を入れていくといいよ。