対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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学習は命 なまず
生物界の中でヒトという種を特徴づけてみると、優れた学習能力がほぼ一生にわたって維持される、ということが第一に挙げられるであろう。ヒトは他の類人猿と比べてさえ、生まれつきの行動の仕組みが少ない。ここで、学習とか知識とかいうだけの意味ではなく、様々な経験に基づいて外界についての知識を獲得することとほぼ同義である。ヒトは、このような情報の体系を持つことによって生きのびてきたのだし、また、現在の社会でもこうすることによって初めて有能に行動しうるのである。私は、学習するのは大切であると思う。(構成図)(是非の主題)
第一の理由に、ヒトは学習をしなければ生きていけないからだ。ヒトは学習ことで「会話」を覚えた。会話をしなければヒトは協力し合うことができない。しかし、最近では耳が障害で聞こえない人もいる。その人のために手話を考えた。相手にこのごとを伝えるために学習したのだ。そして、ヒトに物事が伝えられないとはどういうことか考えてみた。ヒトに物事が伝えられなければ自分ひとりで生きていくことになる。一人で生きるというのは、自分で食料を集め、自分で家を建てなければならない。そんなことはヒトはできない。そう考えると、協力しないと成り立たないものはとてもたくさんある。私もヒトと協力しなければできなかったようなことが今までにたくさんある。(第一の理由)(題材)
第二の理由に、物事の整理ができなくなってしまうからだ。ヒトは物事を整理するために物の名前を学習(覚える)しなければならない。物事はほとんどが名前によって区別されている。だから、その点でも学習をしなければ整理できず、結局は生きていけないのである。つまり、学習は大切なものだと言える。(第二の理由)
確かに世の中は学習だけではない。もしかしたら学習しなくても常識の範囲だけ分かればいいのかもしれない。しかし、「人生楽あれば苦あり」というような言葉があるように学習することで本当の楽しさが味わえる、学習することで楽しい人生が遅れるのではないかと私は思う。(主題)(名言の引用/表現)(是非の主題)
講評 kaki
【1段落目】
要約のあと「学習するのは大切である」と自分の意見が述べられました。
【2段落目】
1つ目の理由の例として「会話」を挙げたところがいいね。耳に障害を持っている人でも会話ができるようにするためにはどうしたらよいかと、ヒトが学習した結果うまれたのが「手話」なんだね。とてもいい視点です。
せっかくなので「私もヒトと協力しなければできなかったようなことが今までにたくさんある」という文の具体的な体験談を入れてみよう。
【3段落目】
「整理ができなくなってしまう」という考え方がおもしろい。この「整理」には、頭の中で記憶して、さらに必要に応じて記憶した物事を引き出すという作業まで含まれているんだね。こういった作業は、さすがにヒト以外の動物にはできないことです。
【4段落目】
「確かに〜」の言葉で、反対意見を理解する文が作れました。そのあとに「しかし〜」と名言を入れて、はじめの自分の意見に戻れました。書き方として、このままでもいいのですが、最後を「……本当の楽しさが味わえ、学習することで楽しい人生が送れるのではなかろうか。だから、私は、学習するのは大切だと思う。」と、「だから」の言葉を入れて、もう一度、1段落目の自分の意見を書いてみよう。その方が、文の流れがよくなります。
最後の行「人生が遅れる」→「人生が送れる」
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