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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   積み重ねる時間   青藍

 現代人は「流れる」時間の中に縛られながら生きている。そして「積み重ねる」時間は、自分自身が意識して作り出さなければ体験できないものとなってしまった。私たちは、「流れる」時間から離れ、「積み重ねる」時間の中で何かをできるようになるべきだ。
 そのための方法として、自分自身の趣味のあり方を見直すことだ。
最近、楽器を演奏したりすることが私の主な趣味である。ただ何も考えずに演奏をすることもあれば、新しい技術を身につけるために試行錯誤しながら練習することもある。何も考えずに演奏するという行為は、まさに「流れる時間の中で何もしていない」のを求めることによるものだと思う。しかし、上達しようという意志を伴った演奏をしているとき、それは「積み重ねる時間」ではないだろうか。趣味の時間では、流れる時間から意識的に離れていくべきだ。
 確かに、「何もしていない」状態はリラックスするための手段の一つである。しかし、「本当の休息とは『無意識』ではなく『意識』の中にある。」私たちは「積み重ねる」時間というものをもっと見直していくべきだ。

   講評   hamura

 本文中のキーワードを使いながら、自分なりの考えをまとめられました。まず、本文を読み解くことが難しいのですが、この二つのキーワード、そして現代と「かつて」の対比もカギになります。結果、現代人は、何もしていない時間を必死でつかもうとするという皮肉な事態になっているということでしょう。
 青藍さんの場合、音楽に例をとって、同じ行為の中で、「流れる」「積み重ねる」と、「無意識」「意識」の両方がある、と捕らえ直しているところが、ユニークです。とても言い見方だと思います。
 「流れる時間」のためにこれをやめ、「積み重ねる時間」のためにこれを意識する、ということこそ、本文にある「例の情報化社会」の弊害でしょう。そうではなくて、ひとつのことがらも、自意識次第で、どのような価値も持ち得る、と述べているところが青藍さんの、観点のすぐれたところです。
 ですからまとめの段落でも、「何もしていない、無意識」<「上達の意志を持った、積み重ね」という強弱関係より、=または、総合化の主題で結んでもいいでしょう。


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