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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   時には厳しく、時には優しく   ファラオ

家族を統合し、理念を掲げ、文化を伝え、社会のルールを教えるという父の役割が消えかけている。そして、立派でない父が家族を統合しようとし、理念を掲げても、家族から無視されるだけである。父とは子供に価値観を押し付けるものであり、自分が真に価値あると思った文化を教え込むのが父のもっとも大切な役割である。
 昔ながらの厳格な父親には、ちゃんとした良さがある。私の母の父(祖父)は非常に厳しかったらしい。しかし孫には甘いが・・・。
 たとえば、食事中に下品なことを言ったり、何も言わずに立ち上がったりすると、ひどく怒られたそうだ。今の祖父では信じられないが若いころの写真を見ると、「あ〜」と納得してしまうほどだ。しかし、そんな祖父に育てられた母は、はっきり言って立派だ。食べ方にしても汚くないし、礼儀もできている。やはり、子供の頃の習慣でこんなにも違うんだなあというのを実感したのだ。
 一方、話しやすく、毎日毎日遊んでくれる優しい父親にも良さがある。私の父はピッタリあてはまる。何をやっても見逃してくれるし、怒ることも忘れて笑っているし…。でも、そんなキャラの父が大好きだ。よく出張に行ってしまうが、父が居なくなると明るかったテーブルもいつの間にか暗くなっている。父は「ムードメーカー」なのだ!しかし、父の甘さで、一回恥をかいた事がある。食事のときに私はひじをついて食べていた。四年生くらいの頃であった。その頃の父は何も言わなかったので、良いものだと思っていた。しかし、ちょっと高級そうなレストランに行った時、客の視線がとても気になった。「何でうちばかり見ているのだろう?」と。そして、たまたま手を下ろした途端、少しずつ目をそらしていった。その時、初めて気づいた。「ああ、ひじをついてはいけないのか!」ということを。
 厳しい父にも優しい父にもそれぞれ良さがある。しかし「他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重出来なければならない。」という名言があるように、父親自身が自信を持って行動できなければいけないのだ。

   講評   mako



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