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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   積み重ねる時間   いすも

 「何もしないでいる」ためには、「そうでないこと」を真剣にやることによって、それらを締め出してしまわなければならない。「時間は、流れるものではなく積み重なるものである。」という何かのコマーシャルにテレビで時々お目にかかるが、我々は、恐らく、この「流れる」時間と、「積み重なる」時間の双方を交互に体験することになっている。私たちは意識した時間の中で休憩を乱すべきである。
 第一の方法としては、探求できるような趣味を持つことだ。私の趣味はピアノである。これは単なる暇つぶしではない。私はピアノを結構真剣にやっているのだ。私の母はクラシック音楽が大好きなので、私は幼い頃からずっとクラシック音楽を聴いてきた。だから、私はクラシック音楽が大好きだ。そして、ピアノという楽器を使って私の大好きなジャンルの音楽を弾ける事に、私は感謝している。私はピアノに熱意があるため、毎年コンクールに出たり、コンサートに参加したりしている。もっと上手になりたい、もっと上に行きたい、という気持ちがあるため、決してダラダラした気持ちでピアノを弾いていない。練習時間も毎日三時間はしていて、私は五歳から今まで十年間、ピアノを弾いている。たくさんの曲を弾きこなし、たくさんの思い出がある。初めての五歳の時のコンサートでは私の母と連弾した事、七歳で初めてショパンのマズルカを弾いた喜び、コンクールでの金賞・・・。それでもまだ、ピアノは私にとって謎な楽器であるし、まだ何もかもピアノのことを知らないのである。だから、これからもたくさんの曲を弾いて、一つ一つ謎を解いて行きたい。本当にピアノは私にとって、探求できるような趣味であると思う。
 第二の方法としては、拘束時間を評価するのでなく、成し得たことを評価するような社会を作る事だ。そもそも、現代社会は全て「時間」におわれている気がする。何時にどこ、何時までにここ、などという拘束時間で人間はストレスを感じることが多いのではないか。だから、そこまで厳しくならなくても良いと思う。別に時間は長くかかっても、質が良かったら良いのではないだろうか。その方が、やっているほうも楽だし、実際に質も量も良くなると思う。自分で時間を決めて、自分で立てる時間目標の方が、ストレスを感じなくていい。ストレスに負われていないと、自動的に脳もリラックスでき、良い作品が次々と生まれることができる。だから、学校でも八時半しっかりに来い、という風ではなく、九時までに着けばいいよ、という風に変えれば良いと思う。宿題も00日までに絶対終わらせろ、というのではなく、自分で終わる予測をつけて、00日までに持って行きます、という風に変えれば良いと思う。その方が、キビキビした社会も穏やかな社会となることができ、人々の性格さえ変わるのではないか。実際に、自殺者も少なくなると思うし、殺人事件も少なくなると思う。自殺を考える人々なんかは特に、ストレスが多く溜まっているから死にたくなるのだ。そして、ストレスがかかるわけが拘束時間のせい。だから、時間を自分で決められるようにして、成し得た評価をするような社会にすれば良いと思う。
 確かに、何もしないというリラックスも有効ではある。たまには何もしないでゆっくりしても良いと思う。だが、「リラックスとは「流れる時間」ではなく、「積み重ねる時間」である」という名言もあるように、リラックスしていても、何か積み重ねる事ができたら本当の深く意味のある人生を送ることができると思う。

   講評   ogi

 いすもさん、こんにちは。難しい課題にチャレンジしました。

 考え方を少し変えることによって、時間や余暇の価値はずいぶんと変わるものですね。とても良い方法が二つ挙げられました。
 好きなことや趣味も、真剣にやるという姿勢は素晴らしいですね。真剣に対面する趣味が、いすもさんの人格形成に大きく影響していることでしょう。
 また、一つの言葉でも、義務的に受け取ることを自発的に受け取ると、生き方がぐんと変わることが挙げられました。ネガティブをポジティブに変えるということですね。人間はなかなかそういう考え方ができないものですが、ちょっとした意識の持ち方一つで人生はぐっと明るくなります(笑) いつでもしっかり前を見つめて、明るく元気に生きていきたいですね!
 まとめがとても上手です。2段落目、3段落目の分量に対して、1段落目と4段落目が少なくなるので、今後は、すべての分量がだいたい同じになるようにすることを目標とするといいでしょう。

   
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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