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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「テレビで見える戦争の部分と」を読んで   さくら

 テレビに映し出される映像とそうでない映像、その境目がはっきりと見えてきたことが湾岸戦争の最大の特色であると思う。その二つの部分を一つにまとめて見ることで、初めて事実に接近することが出来る、ということが分かる。その上、テレビという電化製品の成長が優れた段階に向かった当時の情報戦宣伝戦では、映し出されるところの知識を報道する役目をテレビが全て担う、ということになりやすいのである。だから私は目に見えるものをそのまま信じてしまうのではなく、その裏側にあるかも知れない真実を見極められる人間になりたい。
 第一の方法として、複数の情報を得て判断することだ。私は良く誰か一人の情報を得ただけで満足し、それが正しいと決め付けてしまう。しかし、そうすることで成功することもあるが失敗することのほうが多かったような気がする。前に、私はテストの範囲が分からない科目があったので、ある一人の友達にメールで質問した。すると、その友達はこれ以外は考えられないというように
「絶対、ここからここまでだからね。」
と自信をもった返事を返してくれた。私はその子の言葉で満足し、一人の子しか聞いてないのにその子の情報があっていると決め付けた。ところがテストの日に学校へ行ってみると他の友達は、自分がメールで教えられた範囲以外のところを一生懸命に勉強していた。私は少し不安になり、他の友達にも
「範囲ってここまでだよね」
と聞いてみた。すると、
「違うよ。もっと先のここまでだよ。さっき先生にも確認したんだよ」
という答えが返ってきた。私はここで、友達が範囲を間違えていたことよりも一つの情報だけに頼ってしまったのがいけなかったんだということを知った。それゆえに一つの情報に頼るのではなく、複数の情報を得ることが大切であると思う。(体験実例・方法1)
 第二の方法としては、まず自分の考えを持つことである。自分の考えを持たずにいると、いざとなったときでも他人の意見に流されてしまうからだ。私も、まだ小学校の頃にこのような体験をしたことがある。音楽会で合奏する曲をクラスで一つに決めるとき、最終的に二つの候補だけになっていた。私はもうやりたい曲は決まっていたが、仲良しの友達3・4人に聞いてみると、みな自分とは違う方の曲を選択していた。それに、話し合いの前にもその友達に
「さくらも当然うちらと同じだよね。」
とまるでもう決まっているかのように言われてしまった。私は結局自分の意見を持つことができず、友達の意見に流されてしまい最終的にも自分がやりたかった曲は出来なくなってしまった。だからやはり他人の意見にながされるのではなく、まずは自分の意見をしっかりと持つことが大切であると思った。(方法2)
 確かに、複数の情報を得て判断することも自分の考えをもつこともどちらもよい方法である。しかし
「花は誰が見ていなくても咲いている」
という名言があるように映像の裏側にあるかもしれない真実を見極められる人間になりたい。(反対意見への理解)

   講評   sarada

 「私は目に見えるものをそのまま信じてしまうのではなく、その裏側にあるかも知れない真実を見極められる人間になりたい。」【是非の主題】 をはっきりさせました。
 【方法1、2】の対応した【体験実例】がわかりやすく書いてあります。どちらも、「なるほど!」 と納得します。さくらちゃんの落胆ぶりが伝わってきます。自分の意見をしっかり持っていたほうが、後悔も少ないでしょう。
「確かに、複数の情報を得て判断することも自分の考えをもつこともどちらもよい方法である。しかし…」【反対意見への理解】としては、方法を否定するのではなく、「確かに、映像による情報はわかりやすく、効果的に情報を伝えることができる。しかし…」としたほうが良いでしょう。何事も真実を見極めることのできる人間になりたいね?!
 字数も項目もすべてできて進級試験は合格です。おめでとう!

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