小１から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。 志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で４０年の実績。 ▶ 個別指導のオンライン作文

昨日2346 今日2420 合計52330□

　　　学ぶこと　　　ゆうたん

　人間は生涯学び続ける動物であり、幼児期における言語の習得を出発点として老年期まで学習を続ける。犬や猫も学ぶという優れた能力を持っているが、早い時期に学習をやめてしまう。人間が何かを学ぶには何か新しい能力を身につけたり、それを深めたり高めたりするためのエネルギーが必要だ。それは、学ぶことによっての楽しみや喜びがエネルギーとなる。人間が味わう充足間や感動の大半は、ものを学ぶことから生まれるのだ。私は、学ぶことを楽しむべきだと思う。
　そう思う第一の理由は、楽しいと思うからこそ継続することができるからだと思う。私は、ピアノを８年間続けている。８年間続けても、ピアノが好きで楽しんでいるから、やめたいと思ったことはない。私がピアノを始めたのは年中のときで、そのころからずっと続けている。最初は簡単な指の練習から始めたが、今はとても進んでレベルが高いところまで進んでいる。やはり、ピアノをやっていて印象に残ることは発表会だ。発表会は毎年５月に行われるが、練習は１月から始める。まずは曲を決めて、それからはその曲だけをひたすら練習する。ピアノは楽しまなくては続けられないと思う。私の父は、小さい頃オルガン教室に通わされたが好きではなかったし楽しめなかったから、入ってすぐにやめてしまったそうだ。私はピアノが楽しめるから、これからもずっと続けたいと思う。
　そう思う第二の理由は、学ぶことが満足感や充実感や感動につながると思うからだと思う。私は６年生の修学旅行で日光に行った。行く前に、日光について１ヶ月かけて調べ、ガイドマップを作った。学校でインターネットや本などで、日光東照宮、華厳の滝、江戸村、足尾銅山など修学旅行で観光する場所をたくさん調べ、小さな紙にまとめたのだ。最初は面倒くさいと言っていた私も、調べていくうちにいろいろな情報が入ってきて調べれば調べるほどもっといろいろなことが知りたくなった。入ってきた情報のなかで私が最も興味があったのは、華厳の滝の情報だ。華厳の滝は、かつて自殺してしまった人がいるらしく、「自殺の名所」と呼ばれているらしい。さらに調べると、華厳の滝付近で写真をとると霊が写るという情報が入ってきた。私は、すぐにためしたいと思った。そして、修学旅行当日、華厳の滝に行くとまず滝の大きさに驚いた。そしてすぐに友達と写真をたくさん撮った。霊が写ることを祈って写真を撮ったが、残念ながら霊は写っていなかった。しかし、華厳の滝でそこまで楽しめたのは、前もって学んでいたからだと思った。
　学ぶことは確かに、やる気が出なかったりつまらないと思ったりすることもある。しかし、「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」という名言があるように、学ぶことは
楽しいと自分の力になるが、つらいと思うと自分の力にはならない。だから、楽しみながら学ぶことが大事だと思う。

　　　講評　　　onopi

　第一段落の要約の後、学ぶことを楽しむべきだと是非の主題をあげることができました。次の段落でそう思う一つ目の理由を体験実例として書くことができています。楽しい、もっと学びたいという気持ちが自分の力を引き上げ、より高いレベルのものを習得できるのだと思います。八年間継続してがんばってきたことが今のあなたをつくりあげているのでしょうね。これからもますます磨きをかけてくださいね。第三段落で二つ目の理由を書くことができました。何も調べずに自らの直感にたよって物事をとらえることを否定するわけではありませんが、前もって知っていた方が楽しめる事が多いと思います。最後の段落で反対意見への理解を示した後、名言を引用しながら自分の考えをまとめることができていました。