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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人間と生物の関係   あまぐり

 トキのように絶滅寸前までに追い込まれた動物や、その数を激減させている植物を救おうと努力する姿は、「人間の良識」と評される。そのとおりと思う半面、偽善ではむなしい思いが残る。身近な動物の中にも、姿を見ることがまれになったのも少なくない。アメリカが自然保護で先進国となった一因として、他国より早く自然を破壊したことも考えられる。(要約)
 わたしたちの身近なところに絶滅寸前にまで追い込まれた動物が沢山いるのはご存知であろうか。トキや北極グマなどよくニュースで報じられれいる。残念ながらトキは2003年に最後の一羽キンの死亡により絶滅してしまった。だが今では中国から繁殖用に受け取ったトキで繁殖を成功している。その繁殖の内容もニュースで大きく報じられた。一方、もっと身近で誰もが知っている光り輝く昆虫、ホタルも今では見ることが少なくなっている。今はある一定の地域や場所などにしかホタルは見られない。そこに生息するホタルの数よりそのホタルを見にくる人の方が多い。昔は庭先でホタルをよく見かけ、ほうきではらっていたという話も耳にした。これらの出来事が自然の大きな変化を物語っている。
 あとは人間、自ら自然を破壊する動きがある。僕が通っている学校の通学路であるバス停の横に大きな空き地があった。そこには草が生えており虫などの動植物が沢山生息していた。バスを待つ時間はいつもその空き地で鬼ごっこや草つみ、自分たちが取ったカブトムシなどをその空き地で放したりいろいろなことをした。1、2年生のころだったので鮮明に覚えている。だが僕の大好きだった空き地に工事が始まりコンクリートが敷き詰められ、いろいろなものを詰め込んだりして駐車場が出来上がった。僕はその駐車場を見たときは絶望にたたずんだ。だが僕が思っている以上に現実は厳しい。経済が活発に流通し始めるといろんな自体が起こる。人間がよりすみやすい環境を作ろうとする。それによって自然が破壊され、動植物の生命が失われていく。いろいろな生物が死に至り絶滅に追い込まれるのだ。
 ひとつの動物が絶滅に至ると生態系がドミノのように崩れ始める。そしてこの世界は食物連鎖があって成り立っているから動物全体がだめになってしまう。そして今は、約3万7千種の生物が絶滅しかかっている。その責任は人間が追うべきだと思う。何事にも人間を優先せずに自然との共存も考えていけたら一番よい。これらのことが上手く成り立ってからこそ人間にとっても生物にとってもすばらしい関係が生まれるのだといえよう。

   講評   jun

<第一段落> 要約は、全体のバランスから考えると、もう少し長くてもよいと思いますが、簡潔で上手な要約です。
<第二段落> 絶滅寸前に追い込まれている動物について、トキやホッキョクグマなどを例に挙げて説明することができました。
<第三段落> 低学年のころ、バスを待つ間に遊んだ空き地の草原が駐車場になってしまったという身近な実例を書くことができました。似たような体験をした人は、決して少なくないはずです。先生も、子供のころによく遊んだ草原にマンションが建ってしまったときは、悲しい気持ちになりました。
<第四段落> 「ドミノのように」というたとえは上手です。長文の内容を掘り下げて、広い視野でまとめることができました。前向きに結んだところもすばらしいです。

▲変換ミス 「自体」→「事態」
▲「(責任を)追う」→「負う」
                              

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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