対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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ゼネラリストスペシャリスト ゼニガメ兵
世の人々にはそれぞれ得意不得意がある。まさにそれは人間らしいといい、生き物らしいと言える。現代では、それに対する視線が激しくなっている。例えば、得意分野は何とか、苦手分野は何とか、ある意味自分の事を少し知られてしまうかもしれない質問をよくしてくる。最近では、すべての分野に適した、いわゆるゼネラリストというむちゃなランクを求めてその仕事を探す人、もしくは求める人が増えている。僕としては我々は人間だから万能だ!という考えが暴走した結果こうなったのではないかと思う。ではなぜそうなってしまったのか?原因は二つある。
原因一つめ、日本人特有のなんでも横並び意識だ。友達といっしょに途中まで帰宅したことはないだろうか?その時どんな陣形(?)になると思う?…横に並んで歩いてるよね。電車で横例の長いイスがある電車が多いね。あと、自転車やバイクでなぜか横に並んで走ってるときってあるよね?(でも危ないからあまりしないで。)そう、日本人は何でも横並びが好きなのだ。しかしなぜか国内の本のほとんどは横書きではなく縦書きなのかはわからないが…。でも不人情にも学校の勉強の難しさは横並びといえるほどのものではない。例えば今の学校にはなかったはずの問題が別の学校では普通に出ていたこととか。そう、日本人は日常ではなんでも横並びするくせに、学校の難易度やテストの難しさはそれぞれ平等ではない。ああなんだか、溜息が来る…。(引用)(複数の原因A)
原因二つめ、ただでさえ優れた技術をもっと改良し続けている事だ。まあそういう事が悪いというわけではない。ただ、それを重視しすぎると、仕事の難易度が極度に高まってしまい、仕事についていけず退職してしまう人が続出するのではないかと心配している。技術の優れた国とはいえ、あまり無謀な改良技術に取り組むと、逆に仕事についていけず自分の身を滅ぼしてしまう恐れがある。僕が言いたいのは、そんなに焦らず、少しずつ少しずつ改良していった方がいいと言いたい。(複数の原因B)
確かに、ゼネラリスト志向は日本の社会を均質化し効率のよい経済を作るのに役立ったとは言える。しかし、何でも出来るが得意分野を持たない人材があふれるこの現状は問題だ。「人間は万能の生き物ではない。むしろ万能の生き物というものは存在しない。」という自分の名言のように、何の理由もないのに、そんなに全知万能を求めるのはやめてほしい。それは逆に自分を苦しめるだけだ!と僕は訴えたい。
講評 iyu
今月から新し項目になりましたね。全ての項目を入れて作文が書けましたね。
問題点 ー 人間は万能だという考えが暴走した結果だとしていますね。
原因 ー 横並び意識が日本人のあらゆる場面にみられるのに対して、学校の難易度には差をつけている、つまりある場面では横並びの安心意識が働き、ある場面では、自分の能力を誇示しようとする意識が働くのでしょうね。
世界に誇る日本の公教育・義務教育の普及は、ひとりでも多くの子どもに均等な教育を施すことで国の力をつけていこうとして生まれたものです。その結果、まんべんない学力をもったゼネラリストは養成できましたが、何かに抜きん出た才能を発掘することはできませんでした。今の学校のカリキュラムも、個性を重視したものではありませんね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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