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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   流行と古典   キューピー

流行は常に社会に一時的に大きな影響を与えている。新しいものは世の中にとって良い刺激であり、必要なものである。反対に古典といったものは、社会に革命を起こすようなものではない。しかしだからといって古典の存在が無用というわけではない。流行になるものというのは存在しなかったものが普及しはじめるものであり、他の言い方をすれば、昔ながらの文化が捨て去られてしまうことである。世の中に古典が残っているからこそ、独特な文化が築き上げられるのである。だから新しいものを取り入れつつも、古典を忘れないようにするべきだ。将来流行ばかりに気を取られ、昔の文化が廃棄されてしまう社会が問題だ。
その原因としてあげられるのは、つねに新しいもの、刺激を求める人間の性質である。新しいものは人を惹きつける効果がある。沢山の産業や商業がこの性質を応用し、ビジネスに生かしている。特にその効果がみられるのがカメラや携帯といったものである。ただ画質やサイズを改良するだけでなく、カメラで写真に落書きできたり、ソーラー充電ができたりできる、新しい機能がついていたりする。そしてコマーシャルでは「こんなこともできる」とアピールし、消費者を商品に引き寄せる。新しいものは時々ならば、良い効果がでるかもしれないが、いつもとなってしまうと逆に悪影響である。しかしやっぱり、コンビニでおかしに「新発売」など書いてあるとついつい買ってしまう(笑)(体験実例)
流行に影響を受けないようにする対策は、古典と触れ合うことである。例えば学校の授業で、日本の文化を学ぶ時間を作ったり、歴史をもっと深く習ったりすることだ。最近では小学校に英語の授業が取り入れられているところがあるが、これは「新しい」ものであり、必要な科目ではあるが、その前にもっと日本の文化を知るべきだ。長文の「精神の政治学」によると、「過去の中に開花を待ちつつひそむ問題を探求することこそ、新しさの探求である」と述べている。古典を参考にし、新しいものを作ることによって、流行と古典を両立することができる。
確かに、常に流行に影響されることによって、社会をより活性化できるかもしれない。しかし、古典を忘れてしまうことは、はっきり言えば昔ながらの貴重な文化を失ってしまうことともいえる。古典を忘れないことで、個性が残され、さらに流行も取り入れることで新しい刺激も受けることができる。「流行より年の功」(ことわざ加工)のように、流行ばかりに注目せずに、古典や昔の経験も重視するべきなのだ。やはり新しいものから手を引くのは難しいが、自分の価値観をしっかりもつことや、もっと古典と触れ合うことによって改善されていく。将来、流行にとらわれてしまう社会が問題だ。

   講評   ogi


 キューピーちゃん、こんにちは。段落の最初は一マス空けましょう。作文をアップロードする前にもう一度確認してね。

<第一段落> なかなか良い書き出しですね。流行と古典についての定義がしっかりなされています。予測問題の主題は、「将来問題となる」という言葉をいれてもいいですね。
<第二段落> 新しいものは常に魅力的です。魅力を感じないようなものならば、作る意義もなくなってしまうでしょう。新しものが常にでてくるということは、経済を活性化させるためには必要でもありますね。ただ、どんなことにも限度や節度が大切です。原因をうまく挙げられました。
<第三段落> 長文実例が上手に入りました。よく読んでありますね。新しいものを作る上でも、日本人(人間)の心に宿る古典の精神を学ぶことは、実はとても大切なのですよ。
<第四段落> ユーモアのあることわざの加工を入れつつ、とてもじょうずにまとめ上げました。

    

【表記】
*反対に古典といったものは、→反対に古典は、 
*古典を忘れてしまうことは、はっきり言えば昔ながらの →古典を忘れてしまうことは、昔ながらの (はっきり言えば、は省略してもいいでしょう)

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