対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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文化のちがい ゼウス
こうしてケーキミックスは大ヒットした。アメリカ国内で売りつくすと、ヨーロッパやオーストラリアにも進出した。ところが、ケーキミックスは日本の市場では完全な失敗だった。さっぱり売れなかった。そのご飯をたくのと同じ器でケーキを作ると、バニラやチョコレートに汚染されてしまうのではないかー。日本の主婦がひっかかったのはそこだった。この分析結果を聞いたケーキミックスはきっぱり日本市場から引き上げていった。
ぼくは、おかずがあればご飯をいっしょに食べる。今日の給食時間でかじきをあげた物が出てきた。ぼくはそれが大好きだったので、おかわりした。ご飯を一ぱい食べ終わったけれど、かじきがまだいっぱいあったので、ご飯いっぱいおかわりした。そして、一つぶもご飯を残さずに食べた。もうまんぷくだった。そしてかたづける時になって先生が言った。
「これをここの食器入れの中に入れたのはだれ。」
木がゆらゆらとゆれた時のようなザワザワとしたざわめきがあった。そしてちんもくが続いた。とうとうちんもくをやぶって友達が手を上げた。
「ぼくのだと思います。」
やっぱり日本ではお米は一つぶも残さず食べなければゆるされないのだ。
文化は国々それぞれによってちがう。ある動物を神の使いなどとあがめ、食べない。ほかには、日本では、土足で家にあがってはいけないのに、イギリスなどでは土足で家にあがっているなどというのもそうだ。文化がちがければ協力してバーベキューなどもできないだろうし、ほかにもさまざまある。
人間とは、文化を持って、それを過去からずっと先の未来までうけついで行く。だから、それぞれの文化を持つ人々がいっしょに暮らすには、どっちかの文化に合わせればいい。
講評 taimu
ゼウス君、こんにちは。要約から感想まで、まとまりよく書きあげることができましたね。清書候補にしておこう。
<構成>筆者がいいたいことをしっかりおさえた上手な要約です。「こうして」「その」は省略するか、表現を工夫してみるといいよ。
<題材>きしめん派のゼウスくん(笑)も、大好物のおかずがあればやはり白米が食べたくなるのね(^^)。食器についたご飯粒を目にして、担任の先生はどうしても言わずにはいられなかったのでしょう。緊張感がつたわってくる文章だね。第三段落では、文化や風習について考えることで奥行きがでたね。文化の違うもの同士がバーベキューをしたら、かんがえただけでも大変そう。おもしろいところに目をつけたね。
●ご飯をいっぱいおかわりした。
●ちがければ→ちがっていれば、ちがえば
<表現>教室のなかでおこったざわめきを「木がゆらゆらとゆれた時のようなザワザワとしたざわめき」とたとえることができました。緊迫した雰囲気がよく伝わってくる上手なたとえですよ。
<主題>「人間」というキーワードを用いて大きな感想が書けました。ゼウス君の考えを長く書けるようになってきたね。どこの国の文化でも、その国の精神としてどうしても譲れないものがあるのですから、それを理解することが大切なのですね。
★次回は、祝日のためお電話の指導はありません。前回2週分の説明で、混乱させてしまったかもしれないね。課題集にもヒントがありますが、わかりにくかったら教室にお電話をして振替えをうけてくださいね(無料)。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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