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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   愛情という土   こゆき

 人間は他の人間と自由に交わることができる。しかし、一つの例外がある。それは、親子である。現代では、その親子が「問題」化してきた。変化する社会の中で親と子の経験がまったく異質化してしまったという事実に注目したい。伝統社会の子は親の「複製品」だったのである。ところが、現代社会では、親子の間に大きい落差がつくられているのだ。
社会が進歩し、変化するかぎり、この落差は避けられない。親子の間には一種の緊張関係が生まれていく。<要約>私たちは、進化し続ける日本をうけいれ、その変化にあう親子関係をきづくべきだと思う。<是非の主題>
 その第一の理由は、日本では、昔の親子関係では成立しない社会に進化しつつあるからだ。<第一の理由>昔は、農家の子は農家・・・という感じで親子が同じ職業をやっていた。しかし、今は仕事を選ぶ権利が一人一人にあるので、農家の子でもサラリーマンになることができる。でも、そうなると、農家のすべてを子に教える必要はないのだ。子供は勉強、親は農家・・・。そうなると、自然に溝ができてしまう。でも、それをふまえて、他のところでその溝をうめればいい。たとえば、愛情なんかで。家族だけがもっている、その子に対する「愛」を、溝にうめてやればいいのだ。まるで土を埋めるみたいに。<例え>仕事で通じるものがなければ、生活面などでマイナスを逆にプラスにすればいいのだ。しかし、親としての愛がない親が最近増えているのを感じる。私が母と姉と一緒に出かけている時、反対側から子連れの親子が来た。子供はまだ五歳くらいの小さい子だ。でも、その子には目もくれず、母親はずんずん歩いて行ってしまう。子供はそれを追いかける、というかんじだ。私は、親として小さい子供の手をひいてゆっくり歩くべきだと思った。でもそれが一度や二度ではない。子連れの親は必ず、といってもいいほど手をひいていないのだ。<第一の理由>
 第二の理由は、すべてがなくなるわけではないからだ。<第二の理由>ことわざ、古典の授業は国語の時間にやることの一つだ。それは昔の人は残していった古いものである。でも、新しい社会になってきたからといって、それらは消えていない。むしろ重宝されている。つまり、どんなに社会がかわっても、よい物はきちんと残っているのだ。<第二の理由>
 確かに、親が仕事を子に教える、というほうが現代の社会のように、ぐらつきがなかったのかもしれない。<反対意見への理解>しかし、脱皮できない蛇は滅びる、という名言があるように、新しい社会にどんどん立ち向かっていく必要があるのだ。<是非の主題>

   講評   koni


【複数の理由】 よくできています。

【体験実例】 自分の目で見て感じた実例を挙げたところがいいね。世の中の進歩が早いので、親が子供の頃に経験したことをそのまま教えることができにくくなっているんだね。でも、心の有り様は伝えることができそうだものね。こゆきさんが親になるころは、「ママ、ぼく、これから宇宙ステーションに行ってくるから。」なんて平気で言うようになるかもしれないものね。「同じ職業をやっていた → 同じ職業に就いていた」
ことわざや古典の実例もぴったりだね。

【ユーモア表現・名言の引用】 よくできています。

【反対意見の理解・是非の主題】 最後の意見を書き出しの意見から更に深めて、生き方を考えてまとめたところがすばらしい。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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