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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   親子の絆   しんご

人間は他の人間と自由にまじわることができる。自由な人間関係のなかで、ひとつの例外が血縁の関係、とりわけ親子の関係である。しかし、現代、親子という関係が「問題」化してきた。変化する社会のなかで親と子の経験がまったく異質化してしまった。社会が進歩し、変化するかぎり、親と子のあいだには、大きな格差がつくられていく。安定した関係はグラつき、親子のあいだには一種の緊張関係がうまれてゆく。だから、私たちは社会の変化を受け入れ、新しい親子関係をつくっていくべきだ。
理由は二つある。一つ目は、適応力がないと、新しい時代についていけないからだ。私の祖母が去年、携帯を買ったものの“メールがうてない”とか“電話がかけられない”などの前に、機能の名前の意味が分からなかったり、文字が小さくて読めなかったりと高齢者にとっては少し不便である。でも、最近になってメールも絵文字付きで送ってくれたり、携帯で写真を撮ったりするようになった。こういった機械はやはり“慣れ”が必要のようだ。
 二つ目はよいものは、自然と残っていくからだ。時代が進むにつれ、どんどんと新しいものに変化しているような気がするが、それは間違っていると思う。昔の人の考えがあって今の技術があるわけだから、昔の人の考えというのは案外、どんな新しい技術よりも頼りになることがある。私の家の近くのに住んでいる祖父母の家には、昔から(私が幼稚園児の時ぐらい)使っている1台のカメラがある。もちろんそれはデジカメではなく、フィルムのカメラである。昔のカメラというのは、現像してみないとどうなっているのか分からない。でも逆に、デジカメはその場でどのように撮れたかすぐに確認できるというメリットもあるが、いくらでも修正できてしまうというデメリットな点もある。祖父母の家には、そのカメラで撮影した沢山の写真がリビングに飾ってある。その写真を見ながら思い出話をしたりすることもでき、家族のコミュニケーションがとれるきっかけにもなると思う。
 確かに、昔のように親子が同じことを伝えていく方が、安定はある。しかし様々のものやことが進化していく中で、私たちも新しい親子のあり方を模索していくべきだ。

   講評   suzuyo

 しんごさん、こんにちは。少しずつ作文の内容が膨らんできましたね。
第1段落
 要約はほぼ完璧です。課題文をよく理解している証拠ですね。是非の主題も簡潔に述べられていてとても良いです。
第2段落
 冒頭に「理由は二つある」があるだけで、作文の全体像がかなり見えやすくなっていますね。一つ目の理由と、その裏づけとなる具体例を上手に説明できています。慣れもあるでしょうが、新しい時代についていこうと頑張るおばあちゃんの情熱にあっぱれですね。その情熱が適応力の原動力になるのかもしれません。
第3段落
 二つ目の理由もバッチリです。具体例も適切です。あえて今もフィルムのカメラを使っている人たちがたくさんいます。それは、デジカメにはなくてフィルムカメラにはある魅力があるからでしょう。いいものはそうやって根強く残っていくものなんですね。
第4段落
 反対意見への理解、是非の主題、ともに項目を意識してまとめることができています。来週は名言の引用にもチャレンジしましょう!

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