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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   接触して吸収しよう   ハオハオ

「接触して吸収しよう」
             ハオハオ
 ある言語が接触のなかった別の言語と接触すると、双方の言語の中にいろいろな変化の起こることを言語干渉という。外国語、特に英語という強大な言語からの広汎で、一方的な干渉にさらされている。外国語はヨーロッパ諸国語に日本語が干渉されて起こった言語変化にほかならない。日本があらゆる西洋の文化文明を取り入れたにも関わらず依存文化の国になったことである。それを可能にしたのは漢字があったことなのである。日本人の多くが漢字のありがたさを理解していないのは残念というほかない。
 私は、自分なりに消化してから何かを取り入れるのはよいことだと思う。
 第一の理由は、そのままの形でただ取り入れるだけでは、自分らしさがなくなってしまうからだ。例えば、山という漢字は、訓読みの『やま』という読み方と、音読みの『サン』と言う読み方と二種類ある。これは、中国に渡った人が、山を中国語では何と言うのか、と聞いたときに、『サン』と言われたから音読みでサンと読むことにしようといったかららしい。一方、『やま』というのは、中国で『サン』と呼ばれていた『山』が、日本では『やま』と呼ばれていたから、訓読みで『やま』と読もう、と決めたらしい。だから、今、『富士山』は『ふじさん』だし、『山彦』は『やまびこ』だ。昔からある言葉を残したことで、日本語は表現の幅が大きいのだと思う。
 第二の理由は、他によいものがあっても全く取り入れないのでは自分自身を成長させることができないからだ。例えば、鎖国をして三百年以上国を閉ざし、世界の進歩から取り残された日本だが、ペリーが横浜を開港させたあと、日本にはモールス信号機、蒸気機関車の模型、アイスクリームなどが入ってきた。その結果、今の日本があるわけである。半ばペリーが無理やり開港させたようなものだが、もしペリーがいなかったら、時代遅れの荒れ果てた国になっていただろう。また、よく年配の方が、「最近の若い子は・・・」と言っているのを聞く。
「最近の若い子は、夏にブーツはいてたりして、暑くないのかしらねぇ?」
「ちょっと臭そうよね」
「それに、冬にサンダルはいてたりするじゃない?寒くないのかしら」
「まったく、何考えているのかさっぱりわからないわよね」
これは、私が実際に聞いた話である。実際にその立場に立ってみないとわからないことは多いということだろう。『おばあちゃんの知恵袋』というように、年を取った人からでも役に立つことは多い。逆に、私たちのような若い世代からも、年を取った人に、何かを与えることも出来るのではないだろうか。互いを刺激し合ってよい自分を作って行くのに、やはり自分なりに消化してから何かを取り入れるのはよいことだと思う。
 確かに、自分のやり方を押し通すことも大切だ。しかし、『自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない』という名言のように、自分自身で解釈し、身につけることは大切なことだと思う。気に留めていないと忘れてしまうのと同じである。だから、私は自分なりに消化してから何かを取り入れるのはよいことだと思う。

   講評   kaki

夏休みは、マンドリンをがんばっているのかな?


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