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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   痛みを知ることで   あまぐり

 僕には痛かった思い出が沢山ある。僕は幼稚園に通っているころラグビーを習っていて、一つの試合で首の骨がずれてしまって病院で3週間ほど入院することになった。そのときは首に激痛が走り、なんだ…この痛みは!と思った。だが幼いころの僕は状況を理解できず、そのまま次の試合に出た。それが更に僕の怪我を悪化させる原因になってしまい後悔している。その首を通して痛い思い出がある。
 それは今、僕が一所懸命になって取り組んでいる水泳のことだ。僕の専門は自由形で練習では主に自由形を重点的にやっている。水泳の大会というのは標準タイムがあり、その標準タイムを切った者のみ大会に出場することができる。その時は夏で水泳の全国大会がある季節。僕は全国大会の予選タイムを1秒以上きっており全国大会に出場するという望みがかかった。そして予選に向け日々、辛い練習に取り組むばかり、全ては全国大会に出場するため……。そして予選大会まで1週間と迫ったある日、僕はやってしまった。また首の骨がずれてしまった。その時はまるで底の無い池に落ちて希望を失った人のようだった。もう絶望的で、その悔しさというのは言葉に出来ない。涙はボロボロ。世の中はやはり甘くないなと思った。現実の痛みというのを知ったその時は本当に過去が悔しくて悔しくて……。
 あの時、怪我をしていなければ…。と思う時は何度もある。だがそれを言ったら切がなくなってしまう。そのままラグビーを続けていてもっとひどい半身不随などになってしまったら一生が台無しになってしまう。こうして今、作文を書いているのも過去にあの痛みを味わったからであるといえる。だがやはり首の怪我は大きい。今年の一学期の体育の時間は全てマット運動だった。マット運動は前転、後転、ハンドスプリング、側転などを主に練習する。前転は回るときに頭や首に体重がかかってしまうから首に負担がかかるため×。後転も同じ。そしてハンドスプリングと側転は首には負担がかからないがもし体制が崩れたら大怪我につながるため×。そういう訳で一学期の体育は全て見学になってしまった。僕の大好きな体育が見学になってしまうということは僕にとって大きなダメージだった。体育の時間はプリントを持って体育館。そしてアドバイス。「ふざけんなよ!!」と大声で叫びたい程、僕にとって大きな苦痛だった。だが、もっと広い視野で考えると精神的強さをつくり、僕の成長にプラスになっているのだと思う。痛みは色々ある。心の痛み、胸の痛み、体の痛み、、、、、。
 人間にとって痛みを感じるというのは体に対しての危険信号を放っていることがわかった。そして物語を読んでいて心が痛くなる、けがをして体が痛い。色々な痛みを知ることで人間は日々成長し続けているのだ。

   講評   jun

 これは、感動的な作品ですね。

 次回から、読解問題の解答も入力してください。

 

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