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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   清書   うずら

 最近、料理を趣味とする人が増えたが、初心者とプロとで一つ大きく違っていることがある。初心者の場合は技術からの発想である。これに対して、プロのほうは、資源力からの発想というべきであろう。これまでの近代産業は技術からの発想であった。ひたすら既存の技術に適する資源を追いもとめてきた。その結果、一つの資源を多くの国がもとめてきた。しかし、私たちの周りには他の資源もある。今、私たちは発想を一八〇度転換して、技術からではなく、資源からの発想に切り換えていかなければならない。私は、目的を定めてから、それに必要なものを集めるのではなく、今あるものを生かして新しい物を作り出すような生き方をしたい。
 そのための方法としては第一に、今ある物を広げ、もっと活用するべきだ。何か得意なことがあるなら、そこを磨き、活用するべきだ。私は小さい頃からピアノを習っていたので楽譜が読める。日本に住んでいる人は大抵、楽譜が読める。しかし、これは世界では当たり前ではないことを私は昨年知った。転入してきた子が楽譜を読めなかった。私は楽譜を読めることは日本人の長所だと思った。その長所を生かして、フルートを吹くようになった。そして、フルートとサックスフォンの運指法が似ているので、今度はサックスフォンを始めた。自分が持っているものを活用することは大切である。
 また第二の方法は足りない物を外から借りてくることだ。野球のチームで良いバッターはいるけれど、良いピッチャーがいないと、余所のチームから、良いピッチャーを取ってくる。私の学校では、卒業式前に中等部の生徒が演奏会をして、その後に高等部の生徒が卒業式用の演奏をする。しかし、中等部に人数が足りないので、高等部の生徒数名が、中等部の演奏会にかりだされた。その中に、なぜか卒業生が数名混ざっていた。その後の高等部の演奏会にも中等部の生徒が何人かいた。
 確かに、目的を定めてから、それに必要なものを集めるという考えもある。足りないものをそのままにしていては、自分を育てることが出来ない。野球のチームで良い選手を他から集めてばかりでは、自分のチームに良い選手が育たない。楽譜が読めても、きちんと練習しないと上手に楽器を演奏できないことも同じである。中等部が高等部から、いつも生徒を借りていては、中等部にいい演奏者が育たなくなる。「短所をなくすいちばんよい方法は、今ある長所を伸ばすことである。」という名言があるように、私は今あるものを生かして新しい物を作り出すような生き方をしたい。

   講評   hutu

8月5週め、29日はお休みです。次回は9月5日です。進級テストの週ですから、書くことを準備しておいてくださいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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