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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   万物に対する深い洞察   サニー

 私は目が見えません。しかし、その代償として身体全体の器官を動員して、心の目を使うのです。暗闇は絶望的な試練ですが、それはまた無限の優しさを曳き出して来る事の出来る源泉です。彼の語る昔話は、人々の魂を揺さぶる響きを帯びていた。それらの言葉は、周りの光景と融け合い、そうした事物の根に達し、世界を全く見慣れない新しいものに変える力を持っていた。<要約>盲人は確かに目は見えない。生活の上ではものすごく困難なことが多く、不安も大きいだろう。そんな盲人には、他の人にはない何かがある。
 確かに、快活に生きるには自分の必要を取捨選択することが大切だ。周りに不必要なものが散乱していれば、すがすがしい気持ちには到底なれない。自分にとって気に入らないものを置いていても、楽しくも面白くもなく無駄なばかりだ。自分にとって必要な物だけ持っていれば、シンプルで清潔な生活が出来、自然の恩恵を感じ得られるかもしれない。
 しかし、一見無駄に見えるものの中には大切なものがある。目が見える人は物事を表面的に見がちだ。次々と入ってくる多量の視覚的情報が、自分に正しい認識と理解を与えていると錯覚してしまうからだ。一方、盲人は目が見えない代わりに身体全体で物事を感じ取り、心の目を通してじっくり認識して理解をするので、洞察が深い。人々は害虫や雑草を血眼になって排除し、きれいな蝶や花を愛でる。それは自分にとっての損得や価値観によって線引きされた、表面的な行動である。しかし実際は、ミミズのように人から避けられるものでも、田畑に肥を与え、耕す、土壌のために欠かせない生物などの、我々の生活に間接的に役に立つものがほとんどである。盲人には虫が醜いとか雑草が見苦しいなどという感覚が全くない。人々の浅薄な考えによって定義付けられた無駄や秩序と言われるものを知らない盲人は、心の目を与えられることで自然に対する清純な叡智を獲得する。
 自分にとっての必要を取捨選択し、快活に生きることは良い。一見無駄に見えるものに深い洞察をして意義を見出すことも良い。しかし、一番大切なのは、自分中心の損得や価値観で良し悪しを判断しないことだ。「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである。」という名言にもあるように、この世に善か悪、美か醜という定義づけほど不確かなものはない。全ては存在している以上、認められる。僕も、これから人を含めた万物に深い洞察をして、それ本来の良さを見つけられる人になりたいと思う。

   講評   komiko

 サニーくん、こんにちは! お休みされた分を「振り替え指導」を受けずに自力で取り組んでくれましたね。「意見一・意見二」それぞれがんばって「体験実例」が引き出せました。自分の力でよく頑張りましたね。

 「要約」は、バランスよく工夫して大事な文を選べました。その後で「盲人は確かに目は見えない。生活の上ではものすごく困難なことが多く、不安も大きいだろう。そんな盲人には、他の人にはない何かがある。」と思いを表してくれました。ここでは二文目の冒頭に逆接の接続詞を入れて「けれども、そんな盲人には〜」とするともっとよくなりますよ。「意見一」で、「確かに、快活に生きるには自分の必要を取捨選択することが大切だ。」と挙げて「体験実例」では、自分の快適な空間作りについて書けているので具体的にどんなものが心地よく感じられるものか挙げられるとサニーくんらしさがより伝わりますよ。「意見二」では、「しかし、一見無駄に見えるものの中には大切なものがある。」と挙げて、浅薄な考えによって定義付けられた無駄や秩序と言われるものを知らない目の見えない方は、心の目を与えられることで自然に対する清純な叡智を獲得することを説得力のあるいい表現でまとめていますね、いいですよ! ミミズの働きについての「途中の感想」も書けましたね。「総合化の主題」では、「しかし、一番大切なのは、自分中心の損得や価値観で良し悪しを判断しないことだ。」と適切にまとめることができました。「これからの結び」でかっこよくしめくくれましたね。全体としてよくまとめてあります。落ち着いて考えをまとめられましたね。

  次の九月七日(月)は、「進級試験」の指導をします。「暗唱チェック」は、九月四週の長文のはじめの三百字からです。実力テストもあって大変でしょうが、できるだけチャレンジしてください。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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