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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「この村が世界で一番」   ええま

 日本人の集団同調性は、個体的自立性の欠如であるかのように見えるが、実は豊かに備わった室テム的な自律性の表出に他ならない。日本人の集団主義は、成員の組織への全面的な帰服を指しているのではなく、他の成員との協調や、集団への自発的なかかわりあいが、結局は自分自身の福利をもたらすことを知った上で、組織的活動にコミットする傾向を言うのである。この日本人の思いやりの精神がこれからも単なる個人の自律の欠落と見なされるとしたら問題だ。
 そもそも何故日本人はこれほどに集団を優先するのだろうか。その原因は、日本は島国であり、歴史的にも内向的に結束した生活を送ってきたことに起因するだろう。ほんの少し前まで人々は‘その地’で生まれ、‘その地’で育ち、‘その地’で死んでいくのが当たり前であった。その地で安全に平和に一生暮らすこと—このことこそが当時の人々の最大の願いであった。そのために人々は自己より集団を思いやることを学んだのである。
 ではその対策としては、私たちはいま何が出来るだろうか。この日本独特の思いやりの精神や日本の伝統など、もっと日本のことを世界に発信していくことであると私は思う。私の学校でも、世界中に発信できるような立派な女性を育成することをモットーに「鎌倉から世界へ」というスローガンの元に教育が成されている。このようにして、世界中に発信していくことが大切だろう。
 確かに、日本人の中にも思いやりというよりは単なる付和雷同で集団の中に溶け込んでいるような人もいるだろう。しかし、そんな人も含めて、日本人の集団への同調は個人の自律の欠如ではなく集団への配慮を優先する自主的な同調であると思う。以前読んだ本の中に、生まれ育った村からでたことのないおばあさんのこんな言葉がのっていた。「この村が世界で一番さ。村から一回もでたことない私が言うんだから間違いない。」思わず笑ってしまうようなコメントである。しかし彼女の言葉はどこか温かい。これが日本人の良さの一つなのではないだろうか。

   講評   yoo

 ええまさん、こんにちは。
 今月もきちんと清書を仕上げてくれました。
 次回は、「進級テスト」です。長文をしっかり読んでおいてね。(^o^)/

     
     

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