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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自由気ままに   ピプリー

私は、二十年ほど前から、人間は自らを飼育し、家畜化——自己家畜化していると述べ続けている。狭い檻の中で飼育されている場合と違って、放飼場のついた飼育場で飼われていたらどうであろうか。人間は自らで飼育し、馴化している。比喩として言えば、現代の青年や子供は、座敷イヌと類似している。その自己家畜化の管理・保護と人工化がより進んだ現代的な先進国での特殊な状態だとみなせる。だから、私は社会にこだわらずに、自由に生活するのは良いと思う。
 まず、第一の理由として、社会に流され、自分が無くなってしまうからだ。いつも、スケジュール通りに活動して、時間をきっちり決めて同じような日々を、「自分」の無い毎日を過ごしている私達。例えば、私の一日は、朝早くに起きて、ご飯を食べ、着替えて、決まった時間に家を出て、学校で同じようなスケジュールを一週間ほぼ毎日続ける。そして、帰ってきてご飯を食べ、勉強をして、寝る。これをいつも同じような時間に行うと、オリジナリティが無いように見える。私は、いつも同じような毎日を過ごし、少し疲れることがある。毎日が違うような日だったら・・・色々出来ることもあるだろうし、楽しいだろう。もう、昨日は帰ってこないし、今この瞬間も帰ってこない。タイムマシンが出来ない限り、一生元には戻れないのだ。(笑)
 また、第二の理由は、自由な毎日を送ることで、新しいものをより沢山見つけられるからだ。いつも同じような毎日を過ごしている日本人。逆に、自由気ままに生活をしてみたらどうなるだろうか。私には、夏休みがある。私にある夏休みは一ヶ月以上あるのだが、その夏休みでは、沢山のことが発見できる。「夏」では、沢山の自然に出会える。例えば、セミ。セミの羽化の瞬間を見たことがあるだろうか。いつもセミは茶色だが、羽化の瞬間は、白っぽい、綺麗な色なのだ。写真では、見たことがあった私は、本物を見て、とても感動した。セミの羽化の瞬間以外にも、セミが土の中から出てきて、木に登るところも見た。セミの抜け殻がはじめ動いていてびっくりしたが、今から羽化するセミだったことが分かった。そのセミは、木に登って、弱っていたせいか、もう生き物達の食料となってしまった。しかし、その時、初めて生き物の「食」の凄さが分かった。私達は、いつも普通に毎日魚を食べたり野菜、肉を食べたりしている。それは、その生き物達が、頑張って生きてきたおかげで私達もこうやって生きていられる。このことがしっかりと分かった。夏休みなど、こういう「自分」で考え、行動できる機会では、沢山の学びが得られた。
 確かに、自由気ままにやりすぎても、社会の秩序が保てなくなるかもしれない。しっかりとした生活を送りにくいだろう。しかし、「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう。」。という名言のように、「自分」のある生活を送ることは大切である。だから私は、、私は社会にこだわらずに、自由に生活するのは良いと思う。

   講評   yuta

 進級テストはバッチリ合格です。おめでとう!(^0^)/

●是非の主題:『社会にこだわらずに、自由に生活するのは良い』という意見。はっきりと示せましたね。
●複数の理由一:『第一の理由として、社会に流され、自分が無くなってしまうからだ』
●体験実例:ピプリーさんの一日を紹介。現代の学校は、同じ人間 製造所みたいですね(^^;
●ユーモア表現:『タイムマシンが出来ない限り、一生元には戻れないのだ。(笑)』かけがえのない時間、充実させたいよね。
●複数の理由二:『第二の理由は、自由な毎日を送ることで、新しいものをより沢山見つけられるからだ』。学生には夏休みがある! セミの羽化を観察したり、自然の食に感嘆したり。社会システムの中では学べないことが本当はたくさんあるんですよね。
●反対意見への理解:『確かに、自由気ままにやりすぎても、社会の秩序が保てなくなるかもしれない』しかし
●名言の引用:「自分が考えるとおりに……」という名言のように
●是非の主題:『だから私は……』書き出しの意見に戻ってしめくれました。
       
▼最後の文に“私は”が2つあります。

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