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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   見るコミュニケーション   いまの

 花見とならんで、月見と雪見—この三つが日本人の自然鑑賞の基本になっているが、月・雪・花、そのいずれもがうつろいやすいものという共通点がある。自然の有為転変をながめては、人の生命のはかなさだけでなく、社会もつねに移り変わってゆくのだという気持ちが、日本人の心のどこかに絶えず潜んでいるのである。だいたい日本人は「見る」ということに重要ないみを与える。そう考えてくると、月見、花見、雪見といった集団的な鑑賞行為は、じつは、日本文化のなかでのコミュニケーションの方法でもある、といわねばなるまい。<要約>私は、言葉に頼らない、見るという日本的なコミュニケーションを良いと思う。
 その理由は第一に同じものを見て、同じ時間を共有することで連帯感が増し、相手とのコミュニケーションがとりやすくなるからだ。たとえばキャンプファイヤーで、みんなで炎をみているとすごく広い気持ちになれるし、まるでみんなと心が通じ合っているように思える。それはとても小さなつながりだけど、とても大切なことだと思う。
 第二の理由としては、言葉にしなくても相手との空気感で、その人の気持ちが伝わるからだ。例えば、山に登って頂上に着いたとき、上からの景色をみたらすごく感動する。何も言わなくても、相手が何を思っているのかが一目で分かる。私は小さいころから山に登るのが好きでよく登っていた。だからその気持ちはよく分かる。秋になると、しいのみの多さに感動して20個ぐらい食べたこともあったが。(笑)とにかく疲れているので、大声ですごい!と叫ぶよりも黙ってしまう。
 確かにはっきりと言葉にしてくれないと相手の本当の気持ちが伝わらないこともある。しかし、「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである。」という名言があるように、一緒に見る、体感するということはときに言葉よりも意味を持つことがあると思う。だから私は、言葉に頼らない、見るというコミュニケーションを良いと思う。これからは、話すことだけでなく見るというコミュニケーションも生かしていきたい。

   講評   komiko

 いまのちゃん、こんにちは! 今回の意見文では、大事なポイントを意識して自分の体験実例を引き出すことができていましたね。漢字書きができていないところがいくつかありましたので、入力された後に読み返してチェックをするとよくなりますよ! いまのちゃんらしさがよく表れてきましたね。

 「要約」を工夫をしてまとめてくれました。「是非の主題」で共通のものを見ることによって成り立つ日本的なコミュニケーションを良いとして、その理由一として、「同じものを見て、同じ時間を共有することで連帯感が増し、相手とのコミュニケーションがとりやすくなるからだ。」と挙げてくれました。「体験実例」ではキャンプファイヤーを囲んで感じたことを書けましたね。印象に残る「その人らしい会話」がもしあれば加えてもいいでしょう。「理由二」では「言葉にしなくても相手との空気感で、その人の気持ちが伝わるからだ。」として登山の山頂での場面での口に出さなくても伝わる感動を思い出してくれました。「途中の感想」として「とにかく疲れているので、大声ですごい!と叫ぶよりも黙ってしまう。」と、いまのちゃんらしいユニークな思いを書いてくれました。ここでは主語の「私は、」が抜けないようにするとよくなります。第四段落は「反対意見への理解」と「名言の引用」「是非の主題」「これからの結び」としては書きにくかったでしょうか?「これからは、話すことだけでなく見るというコミュニケーションも生かしていきたい。」と、かっこよく表現できましたね。ここでも主語の「私は、」を入れて「これから私は、〜。」とできるといいですね。

 次は九月十七日(木)に電話をします。「衰弱したアイデンティティの(感)」を読んでの意見文です。「暗唱チェック」も出しますから、冒頭三百字の暗唱にチャレンジしましょうね。

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