対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2566 今日237 合計2803
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   文化   その

 噴水は何の役にも立たないものなのだ。飲めない、浴びれない、何をも潤さないが、それがいい事にもなっている。都市住民は、すべてが役に立つという環境に馴らされているから、目の前に突如として何の役にも立たないものが出現すると、それだけで文化的衝撃をうけ、深く困惑する。つまり、この困惑が新たな文化を創り出すのであり、噴水はそのためのものであろう。現在先進諸国の各都市では、経済活動から文化活動へいそしむべく、都市とその住民に方向転換を促しつつあり、都市の各所に「何の役にも立たないもの」を出現させることで、住民に文化的衝撃を与えることが、静かに流行しはじめている。
 このような、何の役にも立たないが、あった方がいい物はたくさんある。例えば、ぬいぐるみなんかもそうだ。部屋に置いてるだけで、何かに使って役に立つわけでもない。だが、その部屋に置いているだけで、その部屋が明るくなったり、かわいい部屋になったりはする。ストラップもそうで、かわいいストラップを地味な携帯電話につけているだけで、
「かわいい〜」
と言われる事だってある。
 私は母に、子供の頃に何か役に立たないものを集めた事があるか聞いてみた。すると、
「切手かな・・・」
と答えた。使える物だけど、コレクションとして集め、役に立たない物として扱かったらしい。私も小さい頃、よくシールを集めていた。何の役にも立たなかったが、友達と一緒に交換などをして、楽しめたと思う。
 人間にとって文化とは、役に立たない物が多いが、それが新しいものを創り出す力になるのなら、必要な物だと思った。

   講評   kiri

 

 こんにちは。文化が発達するにつれて、「役に立たないもの」というのは増えていくね。役に立たないものというのは、実際に役にはたってないけど、心の余裕を与えてくれたりするものではあるね。

<構成> ていねいに要約ができました。
<題材> そのちゃんの部屋にも役に立たないものというのはあるね。ぬいぐるみやストラップなど。どんなぬいぐるみがそのちゃんのへやにあるのかな?具体的に書いてみるといいね。「くまのぬいぐるみだ。疲れて帰ってきた時に、ぎゅっと抱きしめると、つかれもふっとぶ。」などというふうにね。お母さんはコレクションの切手だね。手紙を送る時に使うのではなく、集めるだけであれば、確かに役にはたっていないね。でも、集めている間はとても楽しい気持ちになれるね。
<表現> 「まるで…」の表現がなかったのが残念。どこかに一つ光る表現を入れておきましょう。
<主題> 人間にとって文化とは…という意見が書けました。文化が発達して、役に立たないものが増えてきているのはみんなの心に余裕ができてきたからかもしれないね。

                            

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)