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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   決めたことはやり遂げる   ショウ

 自分で判断し決断し行動する。その判断が、かりにまちがっていても、自分自身に責任があるわけではない。その意味でも、自分自身で判断するより、はるかに気楽である。今の学生は、他人依存や集団依存ならまだしも、自分がどう行動すればよいのか「指示」されるのをひたすら求め、その「指示」どおりにしか行動できない。しかも、求めている「指示」は漠然としたものではない。「指示」ではなく、「テーマ化された指示」つまり、自分で考え、判断し、決断するといった作業に慣れていないといってよい。
 自分で判断し、主体的に行動することは大切だ。僕はつい二ヶ月前まで、海外の日本人学校に通っていた。海外の日本人学校というと大人数の学校を想像する人も多いかもしれないが、僕の通っていた学校は、小学校中学校あわせて二十六人と、非常に小規模の学校だった。中学生は七人だけで、七人で生徒会役員や委員会役員、キャンプのグループ長など、全てを分担しなければならなかった。さらに、それだけやることが多いと、必然的に副委員長などは高学年が担当することになる。中学生と高学年だと、なかなか意見が合わなかったり、高学年には難しい作業なども出てくる。そうすると一人で考えて、それを中心になって実行する、ということが要求される。先生方が手を貸してくれたり、副リーダーと確認をしたりすることはあったが、基本的には一人で考えて、実行する、ということが多かった。難しいことだが、とても大切なことだと思う。
 しかし、他人の意見を取り入れることも大切だ。自分だけで判断してしまうと、それをいざ実行に移すとなったときに、うまくいかないことが出てくる。僕が委員長を務めたとき、中学生にとっては簡単なことで、それを計画の中に入れても、低学年や中学年にとってはとても難しい作業で、なかなか思うとおりに作業が進まないということがよくあった。例えば、本の背表紙に「日本人学校」というシールを貼るときは、失敗は絶対に許されない。しかし、だからといって高学年と中学生がその作業をしてしまうと、他に何もできなくなってしまう。そのため、その作業は低学年と中学年に任せたが、「失敗しました」といってシールが曲がっている本を持ってくる人が何人もいた。そのたびに中学生がシールを張りなおし、他の作業はあまり進まなかった。そのとき、副委員長や先生方ともっと話し合ってから実行に移すべきだったと後悔した。
 確かに、自分の判断で物事を進めていくことも、他人の意見を取り入れながらやっていくことも大切だ。しかし、もっとも大切なことは、「始めることも大切だが、やり遂げることのほうがもっと大切である。」という名言があるように、一度決めたことを最後までやり遂げる意志を持つことだと思う。

   講評   kei

素晴らしいね!
海外では、日本の学校でなかなか体験できないことができますね。そして、小規模校ならではの大変さの中に、充実したものを見つけ出すことができました。
 今週のテーマにぴったり合った体験実例をまとめられましたね。中学生なので、小さい子どもたちよりもより多くのことを覚えていられるでしょうし、テーマについて照らし合わせて考えることもできますね。
 
 海外生活は、何年間だったのでしょう。しっかりとした日本語の文章を書くことができますね。感心です!
「複数の意見1,2」の説明も完璧です。海外の学校でのできごとを例に挙げて説明できました。
 名言の引用もきちんとできていて、素晴らしいなぁ
★結びで書いた聞きキーワードを題名にしているところが、いいなぁ〜。中身が強調できて、とても有効なことですね

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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