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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   文化ということを(感)   まいう

□ヨーロッパでは職業、地位、階級等の別なしに、市民として互いに対等の存在であり、個人が独立的で強く頼もしい。一方、人に無用に干渉しないかわりに、自分さえよければいいというところがある。ヨーロッパをまねて日本が個人の強力な自己把握をめざすなら、この長所・短所の分離的摂取は不可能だが、それではいけない。ただ単にヨーロッパを模倣するのではなく、自身の生活の基盤から、自力をもって追求していかねばならない。この文章を読んで一番考えさせられたのは、自立と協力の難しさの大切さである。
□第一の意見として、個人としてのそのあり方が独立的で強くたくましいことは大切だということである。「複数の意見一」日本では子供のうちは、両親と一緒に寝るのが一般的である。それに対して、欧米では子供は自分の部屋で寝かせ、自立心を養う傾向にある。日本にしろ欧米にしろ、世の中に出た時には、個人としてしっかりした意見を持った人格が求められる。その点では、欧米は日本よりリードしている。欧米では、子供のうちからしっかりした意見を話せる教育が行われており、個人としてのたくましさがある。「沈黙は金なり」という諺があるように、私自身、沈黙を良しとする家庭で育った。そのため大人になり会社勤めをするようになって、会議で意見を求められた時になかなか自分の意見を持つことができず四苦八苦した。沈黙して発言しないでいると、発言している時に比して、思考活動が低下もしくは停止しがちになる。そして普段から問題意識を持って考えていないと意見を求められても発言できず大勢の中に埋没してしまうことになる。今は成長したものの、それでも自分の意見をしっかり持つことのできるたくましさの大切さを日常的に実感している。「体験実例」
□第二の意見として、人間は一人では生きていけないのだから、相互に協力して助け合うことが大切だということである。「複数の理由二」身近なところでは衣食住どれをとっても、自分一人ですべてをまかない切れるものではない。世の中にいろんな職業分担があるからこそ、そこに人と人とが関わり合い、ふれあい、そして相互に助け合う社会が成立するのである。関わり合い、ふれあい、ア〜イ、アイ、ア〜イ、アイ。ア〜イ、アイ、ア〜イ、アイ。おさ〜るさんだね〜。「ユーモア表現」
□確かに個人としてのあり方が独立的で強くたくましいことも、相互に協力して助け合うことも大切だ。しかし、いちばん大切なことは、『人間は強くなるほど素直になれる。』という名言「名言の引用」があるように、個々人が強くしっかり自立できていると同時に、互いを尊重し協力し合える関係がより進んだ考え方なのである。そのほうが、より人間らしく、様々な困難にも打ち勝ち、喜びも分かち合えるはずである。「総合化の主題」

   講評   suman

 まいうさん、こんにちは。暗唱もばっちり、作文提出も迅速、いいペースですね! 

      

 第一の意見は、体験実例をふまえてしっかりと書けました。確かに日本には「沈黙は金」とし、自分の思っていることや感じたことを、あまり口に出さないのを美風とするような伝統がありましたね。これは武士社会の家父長制から来たものでしょうか。あるいは、禅の「以心伝心」を尊ぶ心に由来するものでしょうか。日本が江戸時代に鎖国していて藩の単位で政治が行われていたことや、人口の大多数を占めていた農民の世界では、個が突出することを良しとせず、協調や調和が重んじられたことと関係があるかもしれませんね。それに対して現代は、まいうさんが書いたように、自分の意見を持ち表現することが大切だという自覚が、多くの人々に浸透してきてきているのだと思います。
 第二の意見は、これでいいと思いますが、実例が第一の意見に比べると少し寂しいです。余力があれば、「長文実例」「昔話の実例」を探して書いてみて下さいね。たとえば「和を以て尊しと為す」と聖徳太子が十七条憲法の中で謳っています。協調や調和を尊ぶ精神は、かなり古くから日本人が生きていく上での信条とされ、大切にされてきたのですね。現代の例ではWe are the worldという歌などいかがでしょうか。マイケル・ジャクソン&ライオネル・リッチーの作詞作曲です。良かったら見て下さいね。
http://homepage1.nifty.com/celicasan/before/music/usa%20for%20africa/wearetheworld.htm 
 ユーモア表現は、ア〜イ、アイで工夫したので、「あいー愛こそが------である。」(------は考えてみて下さい。^_^)というように、最後はちょっと〆たほうがいいと思います。
 最後の名言は、「強くなければ優しくなれない」という言葉を思い出しました。
※表記注意
難しさの大切さ→難しさと大切さ(第一段落)

            





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