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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「人間および動物を通して」を読んで   クローバー

 人間および動物を通して、広義のあいさつ行動は団体と個体との出会いのときに起こる。未知の者どうしでは、不安と警戒の念からあいさつを要求する。また、人間の場合、相手が以後仲良く共に行動してゆける仲間かどうかの身元確認でもある。別れ、出会いの挨拶をするのは、いったん離れてしまうと生じる可能性のある気持ちのずれや考え方のちがいがあっても、両者の気持ちや関係が変わらないことを確認するためだ。これから長い間会わない、長い間あっていなかったという時のあいさつは、数日の別れと違い、大きいものだ。だが動物は先の予測ができないため、別離のあいさつがないのだ。
 私は自分はあいさつをよくやっていると思う。毎朝、エレベーターで同じ人と合うが、
「おはようございます。」
と声をかけている。電車で会うお友達には、今では、
「やあ。」
とか
「よう。」
とか声をかけるだけだけれど、少し前までは、
「おはよう。」
としっかり行っていた。学校での授業のはじめと終わりのあいさつ、「おはようございます」「こんにちは」「ごきげんよう」は、もうみんなまるで早口言葉のように口だけ適当に動かして、頭を下げて終わった瞬間に友達同士でしゃべりだす。これはあいさつとはいえないだろうと私は思う。面倒くさい、イヤだなあと思うときもあるけれど、自分の世界にある全ての「あいさつ」を大切にしてほしい。私は「ごちそうさまでした」というあいさつが一番好きだ。この言葉は「ごちそう」を出してくれた人への感謝の気持ち、また、ご飯を食べたことのうれしさが入ると思う。子のように、あいさつ一つ一つの意味を考えて話したいと思った。あいさつは一言でまわりの対応の仕方が変わるような気がする。今年度の私たちの学校の目標は「明るくあいさつできる子供」。あいさつをすると、こころがすっきりするから、これからもどんどんあいさつをするように心がけて生きたい。
 私がとても大事だと日々感じているあいさつ。父はどんな風にあいさつのことを考えているのか聞いてみた。すると父は、
「あいさつがきちんとできるということは、社会人として、最低の資質であり、子供にとっても最低限のマナー。あいさつからその一日が始まる、とても大切なものだ。」
と私と同じ意見を持っていた。また、海外旅行に行った時の話を
「お店に入るときにあいさつをしないと相手にしてくれないんだよ。」
と教えてくれた。父はあいさつを重んじていないのは日本人だけに感じたそうだ。
「外国人は、良い知らせだろうが、悪い知らせだろうが、きちんとあいさつをするが、日本人は、けんかをしているだとか、あまり仲良くないとか、接点がないとか、その人と自分との関係で、あいさつをしないことがある。」
と父は言う。私は父の話を聞いて、何となく日本人が情けない気がした。
 私は、この作文を書いて、さらにあいさつが大切だということが分かった。そして、日本人のあいさつの足りなさに驚いた。日本で、お店に無言で入ることはもう日常化している気がする。最近、子供であいさつをしない人が増えていると言うのも聞いたことがある。社会人としての最低限のマナーである「あいさつ」をしない人がこれ以上増えたら、日本は世界から見放されてしまうかもしれない。わたしの将来の夢は国連の職員になって世界で活躍すること。その時の私は、あいさつがきちんとできる立派な大人になっていてほしい。
<<要約>><たとえ>><<わかったこと>><<常体>>

   講評   hoemi

《構成》 長文が何をいおうとしているかをきちんと把握して要約できていますね。
《題材》 ともすると、あいさつがおろそかにされがちな昨今にありながら、クローバーちゃんがあいさつを大切にしていると知って嬉しかったです。先生も日頃からあいさつを心がけていますが、言葉の上だけでのあいさつではなく、心をこめてすることこそが人と人とをつなぐ大切な要素だと思うのです。お父さんから聞いた話もよく書けていましたよ。
《表現》 「まるで早口言葉のように」ではいけませんね。自動的に口をついて出てくるだけのあいさつではなく、相手への気持ちを込めて言うあいさつだからこそ意味があるのですね。たとえはバッチリできています。
《主題》 あいさつに対するしっかりした考えを持っていることが分かりました。あいさつの重要性を実感しているクローバーちゃんならどんな人間関係をも築いていけることでしょう。人間関係を円滑にする最も重要なあいさつがしっかりできているのですものね♪

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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