対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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何ごとぞ花見る人の長刀 かえる
月見、雪見、そして特に花見、いずれもうつろいやすいものという共通点があるものを眺めるのは、日本の大共同体意識の中核に置かれている。だいたい日本人は、「見る」ということに重要な意味を与える。百聞は一見にしずということわざのとおりだ。西洋人のように、言葉で常に意思を伝えるのてはなく、例えば満月を見て「いいお月さんですね」と言うだけで愛の告白は十分に伝わる。日本の劇場でも、共通の「見る」対象物を一つおいておけば、話さない時の緊張感はなくなる。西洋人から見れば日本の劇場は非常に不作法に見えるかもしれぬが、しゃべらないことも機能を持っている。僕は、言葉に頼らない、日本的なコミュニケーションのとりかたはよいと思う。
第一の理由は、年や性別にかかわらず、同じものを見て、同じ事を理解しあえるからだ。例えば、日本人にしかわからない食べ物と言ったら松茸。松茸を見たら、日本人なら「秋が来たなああ。」という気分がするだろう。こういうふうにもなにも言わないで伝えることが出来る。
第二の理由は、言葉に、頼らないということは、深い関係が成り立っているということだからだ。日本の野球チームは、今年世界一に輝いた。あまり一緒に練習しない状況に各チームはいる。その中で、日本は一番いきがあっていて、チーム全体でのプレーができたと言われてる。日本は、本塁打わずか4本での優勝となった。本塁打は、一人だけで打てる。日本代表は、打線のつながりで点をいれ、勝った。テレビでこれを聞いた時、ただみんなチームプレーが上手かと思ったが、今になっては、これも日本人の言葉に頼らないコミュニケーションの効果の一つかもしれないと思った。
確かに、言葉ではっきり自分の意見を言う方が、誤解が生じにくい。しかし、「コインには二面がある。」という名言があるように、日本人にとっては何かを見ることの裏にあるメッセージが大切なのだ。
講評 kira
かえるくん、こんにちは。(オンラインの作文なのでお名前で呼びかけるのを控えます)清書と読解問題の送信ができましたね。森リンによる分析資料も、変化をみていくといいですね。
☆百聞は一見にしず→しかず 入力のミスですね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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