対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   一番になって   クローバー

「よかったね。」
三位になったお友達に悔しそうに言われた。私は、今年の運動会の障害物競走で一位になったのだ。色々なところで一位になることはあったけれど、運動会で一位になったのは初めてだったからとっても嬉しかった。え、本当に私?という気持ちが最初は強くて、よく分からない気持ちだったが、最高だった。 
 4年生までは徒競走だったけれど、5,6年生は障害物競走だ。走るのが遅い私には、絶好のチャンス。学級会の話し合いを参考に先生方が決めたレースは、ゴム飛び、玉入れ、網くぐりだった。チャンスと思っていたのだが、背の低い私には不利な玉入れがメインだった。体育の時間の練習では、いつもビリの方で、がっかりしていた。そして、予行演習になった。なんと奇跡的に三位!私はその時もっとがんばろうと決めた。運動会の前日、家の廊下に突っ張りぼうを張り、幼稚園の頃祖母が作ってくれたお手玉を引っ張り出してきて練習した。もっと練習したかったけれど、母が
「ちゃんと寝ないと明日がんばれないわよ。」
というので、しぶしぶ寝た。興奮してなかなか眠れなかった。そして、次の日も早く目が覚めてしまったので、また死に物狂いで練習した。そして、いよいよ本番だ。父は会社を休んで、応援に来てくれた。
「よーいどん!」
私は思い切り走って玉を慎重に投げた。もう特訓の成果か、玉は一発でかごに入った。でももう一人、一発で入ったお友達がいて、その子と私はほぼ同時に網の前に着いた。その子が網をくぐろうと網をめくりあげたとき、私はそれを利用して網に一足先に入り、最後は猛ダッシュしてゴール!でもその子も追い上げてきていたから、負けたかな、と思った。でもその時1番のゼッケンをつけたお姉さんが私の方に来てくれた。私はまるでママを見つけた赤ちゃんの様に目が輝いていたと思う。初めて一位を体験した運動会、私の白組は負けてしまったけれど、大きな勝利を勝ち取った気持ちが心の中にあった。
 私は版画が好きで、昨年と今年、版画コンクールに応募した。今年の題名は「家族三人でスキー!」。絵の内側でなく、外側を掘ったからとても大変だった。空と山で、彫る向きを変える。また、人の周りの細かいところは三角刀をゆっくり動かし、丸いところがきれいな丸になるようにする、など、色々考えて掘った。雪を表す青で最後に刷ると、出来上がり。厚紙に張って提出した。机の上に置いていたら、
「これだれの〜?すご〜い!」
とみんなが言い、集まっていた。みんなにほめてもらえてうれしかった。少しして、私宛に重要と書かれた大きな封筒が送られてきた。開けてみると、金賞だと言う知らせが入っていた。絵はあまり得意じゃないから、まさかと思ったけれど、とっても嬉しかった。
 私は、今年の運動会で、努力すると報われることがわかった。私は、一番になることが好きだ。「一番」は、一番になった人を嬉しい気持ちにさせてくれるし、一番になれなかった人に次はがんばるぞという気持ちをおこしてくれる。私は「一番になること」よりも「一番になれるように努力すること」のほうが大事だと思っている。これからもどんなことにも一生けん命積極的に取り組み、一番になりたいと思う。

   講評   hoemi

清書に読解問題にとがんばって取り組めましたね。
言葉の森新聞にも書いてあるように、今月から4週目の学習が変わりました。もしコンクールなどに投稿したい気持ちがあれば、積極的に投稿してみてくださいね☆
10月からは新学期が始まります。この調子で楽しく練習を続けていきましょう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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