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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   季節感   えてよ

 最近、僕が住む地域を台風が通りそろそろと秋が来たことを感じました。最近ではクーラーや暖房器具など科学技術の発達によって、快適な生活を送っている。しかしそれでは夏は暑いや冬は寒いという季節ごとに感じる季節感が失われていってしまう。季節感を感じる生き方をしていきたい。
 方法第一に、普段から身近な季節を感じることだ。季節感といっても人それぞれで、景色から季節感を感じる人。食べ物から季節感を感じる人。恒例の行事でも季節感を感じることが出来る。私は趣味でカメラで写真を撮ることがある。普段は主に、学校と学校からの登下校時の風景や面白いものを発見した時などに写真を撮っている。もちろん風景も撮ることもある。春は桜や草花、夏は空や入道雲、秋は花と夕焼け、冬は雪景色。など様々な季節の表情を捉えることが出来るのだ。季節感の感じ方は人それぞれである。
 方法第二に、季節の行事を大切にするべきだ。夏といえば祭である。しかし最近は祭も後継者不足などででなくなる傾向にあって数を減らしている。こういう季節を感じる行事を大切にすることで地域の人々の季節感が蘇るかもしれない。またベートーベンは雨の日も、風の日も、日課の散歩を続けたと伝記あった。これは季節単位ではなく、日単位での変化を楽しんでいるのである。
 確かに、私達は自然をコントロールするために科学技術を発展させ快適に暮らせる用になった。しかし「寒さにふるえた者ほど、太陽の暖かさを感じる。」という言葉があるように私は自然にある季節感を感じて生きていたいと思う。

   講評   kira

 えてよくん、こんにちは。季節感を大事にしたいですね。なるほど台風で秋を知ったのですね。「野分のまたの日こそ いみじうあはれにおかしけれ」の風情ですね。ところが空調の効いた快適空間に住まいしていると、季節のうつろいの微小感覚は損なわれていくようです。
 変化を楽しむ気持ちは、じつは日本人のお得意分野でした。
「春は曙。やうやう白くなりゆく山際すこしあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
 夏は夜。月の頃はさらなり、闇もなほ、螢飛びちがひたる。雨など降るも、をかし。」
この枕草子でわかるように、ささやかな変化に日本人は季節や美しさやおどろきを感じたのです。きよゆきくんも日常のふとした変化に驚きの心をもって写真を撮っています。いいなあ。
 祭りの継承も大事ですね。日本の年中行事には季節や自然が大きく関わっています。ベートーベンの例はたいへんいいですね。これはどちらかというと、第一の方法に組み入れたいね。
 季節を楽しむ感覚を大事にする先に、科学と人間、自然の共生があります。



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