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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本は豊かな国で、   ターミネーター

 日本は豊かな国である、という。店頭にあふれる数々の商品。セリーヌもバーバリーも、ごく普通に色とりどりの服装をした若者達。毎日の食事と残飯の山。捨てても捨てても、すぐいっぱいになるくずかご。粗大ゴミ捨て場の家具や電化製品。海外旅行の日本人は空港にあふれ、旅行だけでは事足りずに、海外の不動産屋や美術品を買いあさる。若者達の結婚費用の平均が七百万以上とか、政治家の一夜のパーティーに何十億もの政治資金が集まる、などと聞けば、日本の社会は上から下まで金余り現象であふれかえっているように見える。そんな日常の経験をとうして、私たちは、嫌でも日本が金持ちの国であることを知らされている。今の日本は何かを忘れてしまっているのではないか。経済的に豊かであるが、人間的な生活は豊かでないことが現代社会の問題である。
 その原因としては第一に、日本の社会はこれまで「欧米に追いつけ追い越せ」のように走ってきたからである。日本は戦後、世界も驚くほどの速く経済を復興した。しかし、あまりにも早く高度経済成長したため目先のことをおろそかにしてしまった。その当時成長が早まり、一番活躍したのは生産である。生産の急速な増大を受け止めたのは、国内市場と輸出の拡大であった。民間企業の設備ブームは、「投資が投資を呼ぶ」という仕方で膨大な需要を作り出し、労働者の賃金は、若年層を中心とする労働者不足と労働運動の展開により上昇を続けた。このように発展し続けていたが高度経済成長にひずみが現れてきた。農村部の過疎化、大気汚染、公害問題、人権など前へ前へと進んできた日本にたくさんの問題が発生したのである。まさに目先の利益を把握できていなかったのである。
 第二の原因として、日本は文化的なものに手を出し価値観がずれている。固有に文化を大切にすることで日本らしい豊かさを見出すことができる。
 確かに、文化という視線から経済的に豊かではないと文化は栄えない。しかし、経済的な豊かさだけでは何か物足りないのである。人間的な生活ができる豊かさがあればもっとよりよい生活を暮らすことができる。これから自分も目の前にあることをしっかり考えてこれからを過ごして生きたいと思う。

   講評   inoko

 ターミネーターさん、こんにちは。
真の豊かさとは何か。確か中学生のころに、このテーマで作文を書きましたね。不況が続いてはいますが、日本は物質的には恵まれています。しかし、真の豊かさがあるかというと、決してそうとは言えません。第一の原因で、高度経済成長期からの日本を考えました。戦後の日本には、「欧米に追い付け追い越せ」と目標を掲げながら突き進むことは必要なことでした。しかし、そうすることで失ってしまったこと、忘れてしまったことがあるのですね。では、どうすれば人間的な豊かさ(真の豊かさ)を手に入れることができるのでしょう。最後のところでその対策を少し述べておくといいでしょう。それから、第二の原因が少し意味不明。実例も考えながら文章化してみましょう。



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