対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   アワビ、アワビ、ときどきイセエビ   なぞのたびびと

 どこまでも広がる青い海。この舟の下で、お母さんはアワビ、サザエ、ウニなどを捕っている!お母さんの仕事は海女。だから毎日ご飯は新せんな海の幸。
 毎朝四時にペタペタと足ひれをはいて、白い服を羽織り、タルを持って家を出て行くお母さん。それから二時間後、お父さんとお姉さんとぼくが起きる。お母さんがいないので、冷蔵庫に入っていたアワビを食べる。
 「○△県で○才の男性が・・・」
ちょうど七時のニュースが始まるころ、
「ただいま〜。」
と、お母さんが帰ってくる。
「ジャラララ〜ン!今日のメニューはアワビのいそ焼きで〜す。」
(朝ご飯もアワビ、昼ご飯もアワビ。おやつも、夕飯もアワビ〜。あ〜・・・!)、と思ったとき、テレビの天気予報が始まった。
「明日は台風です。」
(やった〜!)
なぜ喜ぶのかというと、お母さんがずっと家にいられるのと、台風の次の日は、高潮でイセエビがうちあげられて、久しぶりで我が家の食卓にイセエビの料理が出るからだ。
 ピューピュー、ドンドンドン、ガタガタガタ。風がドアをノックする。ザザ〜ン、ザザ〜ンと海が荒れくるう。今にも波がてい防を乗り越えそう。けれどもずっと家にいると思っていたお母さんは、どしゃぶりの雨の中、サザエとウニ、アワビを売りに行くと言って、車で街へ出かけて行った。海は荒れ、風が強くふきつける。
 よく朝は、前日の天気がうそのように晴れていた。けれども大あらしのせいで道路はまだぬれていた。その上で、何やら赤いものが必死にジタバタと体をゆすっている。外へ出てみると。イセエビだった。街の店で一匹五千円もするイセエビが一、二、三、・・・数え切れないほど!
 もしお母さんが本当に海女だったら、ぼくの家族は海辺に引っ越さなければならないだろう。時にはクラゲにさされたりするかもしれない。長時間潜るのも重労働だ。ぼくなんかプールで十秒くらいしか息をがまんできないのに、お母さんは毎日、何回も潜らなければならない。
 「毎日アワビじゃなくて、たまにはイセエビが食べられるなら、こんな生活もいいなぁ。」
と、つぶやいたら、お母さんはギョエ〜ッツとエビぞった。

   講評   hira

おお! 最後の「思ったこと」で上手く作文全体をしめましたね。この事実が、フィクションを引き立てている。これなら朝小でも大丈夫だったなあ〜(笑)作文の域を超えたすばらしい創作でした。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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