対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
言っといてよかった きしろ
「ノー」ということばは、ときとしてたいへん言いにくいことばであるが、言いにくいからといって、言うべきときに言わないでいると、相手に思いもよらない迷惑をかけることがある、というものであった。このことばを言うとき、知らない間に、わたしたちの声は小さくなったり、不明確になったりしやすい。自分のここがまちがっていたとか、この点がたりなかったのだとか、自分からはっきりみとめてそれを否定することであり、そうすることで、わたしたちは明るくなり、つよくなる。 〔三文ぬき〕
私の「ノー」についての話は、三年生の頃の話だ。四月の初めは、クラスが変わってから、少ししかたっていない。私はそのクラスに、あまり好きではない、いやきらいだとおもいこんでいたNがいた。その子は、オオカミのような冷淡な目で私をにらむ。そして、私もにらみ返す。そんなことが続いたようで、Nをどんどんきらいになっていった。ある時、私はNの足を踏んでしまった。あやまろうか、あやまらないでおこうか、正直まよった。いつもにらみ合っている仲なのだから、あやまらずに知らないふりをするのがふつう。しかし私の人情的に、あやまらずにいることは、できなかったのだろう。あやまった。すると、Nは、にっこり笑って、「いいよ。」といってくれた。私の前ではじめてわらった。その時は、うれしかった。また、一人友達が増えたのだから。 【題材】 【表現】
「ノー」という言葉は、ときとしてたいへん言いにくい言葉。私もそう思う。でも、言えたからこそNとは、仲がよくなった。この言いにくい言葉が、いがみ合っていた関係を、友達に変える。この言葉は、あやまるときだけでなく、私の場合、友情の始まりだったのだ。あやまっていなかったらNとの関係はないだろう。 【主題】
講評 sumomo
お清書がしっかりできましたね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |