対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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生き物 いまの
このように分化の低い動物で、このように重要な役割を演じてきた動物が、ミミズ以外にいようか。「進化論」で有名なダーウィンは『ミミズと土』という書物を著し、多年にわたる研究結果をもとにして、自然の中でミミズが受けもつ役割について詳述し、もしミミズがこの世にいなくなったら植物は滅亡に瀕するだろうと結論している。その生存と死滅をこのように取り上げられ、ミミズにとってはまさに晴れの舞台とも言えようが、ここで訴えるところが、四億年以上にわたって生存し続けてきたこの動物の地球上からの消滅を救うものになってほしいと思う。自然の中でのミミズの役割を科学的に認識することによって、人間としてのつき合い方を選べるものなのだと、思わず自分の日常生活をふり返らせたものである。<要約>私は小さな生き物が、自然界で役割を果たすことは良いと思う。
その理由は第一に、小さな生き物でも、自然界にとって一つの循環の歯車となっているからである。私も、死んだ昆虫や、小動物を虫が食べているところを見たことがある。まるで、共食いの様で、見ていて、けっして気持ちのいいものではない。私も、それを見るといやだと思ってしまう。しかし、自然界全体を見てみるとどうだろう。動物が死に、それを小動物が食べ、小動物が死に、それを虫が食べ・・・・。こんなループが続いていくのではないだろうか。それを考えると、自分が嫌だからといって、あからさまに頭から否定することはできない。むしろ、なくなると自然界の歯車が止まってしまうような重大なことなのだ。
第二の理由としては、小さな生き物でもかけてしまうと、生態系のバランスがくずれてしまうからだ。どんなものにも生きていれば、何か関わりがある。ミミズなら土など、命があれば、何かと関わらないと生きていけない。その生き物がもし突然いなくなったら、全ての関係は崩れていき、思いがけないところで、大きな変化がでてきてしまうだろう。今の状態が、自然界にとってベストなのだ。人は、その関係をすぐに壊してしまえる分、いろんなものを受け入れていかないといけないと思う。
確かに人々を困らせるゴキブリやカメムシなどは、全滅させてしまいたいという意見もある。しかし、「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである。」という名言があるように見えない美点がどんな物にもあると思う。だから私は、小さな生き物が、自然界で役割を果たすことは良いと思う。これから私は、嫌な物をすべて否定するのではなく、受け入れていきたいし、いろんな人の美点を、見つけていきたい。
講評 komiko
いまのちゃん、こんにちは! 小さな生物の役割についてしっかりと意見文が書けました。素直な気持ちで「途中の感想」を書けたのもよかったですよ。たくさんの字数が書けましたね。
「要約」は、工夫してぬき出してくれました。「是非の主題」で「私は小さな生き物が、自然界で役割を果たすことは良いと思う。」と挙げてくれました。「理由一」で「小さな生き物でも、自然界にとって一つの循環の歯車となっているからである。」と挙げて「体験実例」では小動物が虫に食われている様子を目の当たりにしたことついてていねいに書いてくれました。その実例についての「途中の感想」もしっかりと入れられましたね!「理由二」で「小さな生き物でもかけてしまうと、生態系のバランスがくずれてしまうからだ。」と挙げた後に「社会実例」としてついて書いてくれました。「途中の感想」で「今の状態が、自然界にとってベストなのだ。人は、その関係をすぐに壊してしまえる分、いろんなものを受け入れていかないといけないと思う。
」と、お姉さんぽくかっこよく意見をまとめられています、いいですよ! 第四段落では「反対意見への理解」「名言の引用」「是非の主題」の後で「これから私は、嫌な物をすべて否定するのではなく、受け入れていきたいし、いろんな人の美点を、見つけていきたい。」と素直な優しい気持ちでまとめてくれました。頑張ってくれましたね!
次は11/12(木)に電話をします。長文を読んでの意見文ですので「私達が日常(感)」の冒頭三百字の暗唱にチャレンジしてくださいね。
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