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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   方法と生きる   えひな

方法というと今の世界には山ほどある。ヴァレリーは一九世紀末、こんなことを書いている。「方法」が性はするのだ、と。方法は個人の自由な裁量権の及ぶ範囲を狭めてゆく。いや、その範囲を限りなくゼロに近づけてゆくことが、「方法」の理想なのである。私は方法を用いる場合であっても個体制を破壊しないようにするべきだと思う。
  第一の方法として、方法を使うと楽という考えをなくすことだ。一般的に使われている方法を早く簡単に使えても自分のためにはならないと思う。楽なのは当たり前である。しかし、自分で難しい道をえらんでいくこともすごいことだ。そういうことを続けていると自分自身が変わったり、難しい道をえらんできたからこそ自分が成長すると思う。
第二の方法として、自分にあった方法を探すことだ。私も数学の問題を解くとき、教科書に書いてあるやり方でやらずに自分流にやるとそっちの方法が簡単だったりする。先生が解説してくれるときも先生はたくさんやり方を知っていて、私たちは自分たちにあったものを探すことができる。たった1問にも人それぞれ解き方がある。だから、教科書にのっているものはすべてではないとしっかりと理解して考えていくことが大切だと思う。以前読んだことがあるもので、親がこどもにこうしろと強制することはこどもにとって悪影響となることがあるというものがあった。効力感はこどもが自分から自分にあったものを探すことが前提として、生まれるものでもあると書いてあった。自分を成長させていくためにも自分で自分にあったものを選択することは大切だ。
たしかに、方法を使うことは楽だが、「方法は自分のものではない」というように方法を使うばかりもいけない。だから、私は方法を用いる場合であっても個体制を破壊しないようにするべきだと思う。

   講評   huzi

 自由に行動しているように思えても、実際はあらゆる場所に「方法」が仕組まれていて、その中で動いているのですね。学校に行く時も、一人で買い物に出かけるときも、まったくの自分のやり方で行動することはできない。
  個体性(←個体制)を保ちつつ、方法の中で生きていくためにはどうするべきか?
 自分なりの考えを示すことが出来ました。
  「楽」という考えをなくす。これは、単純ですが的を得た考え方ですね。「楽」の中には、人間を一定の形にはめ込もうとする罠が隠されているかもしれません(笑)。大変なほう、誰もチャレンジしないほうにこそ、おもしろさや楽しみがある場合も。
  二番目の【方法】には、【長文実例】をうまく使うことができました。自分で探して、やってみて、うまくできたときの効力感は、方法に頼って完成させたときよりも大きいでしょう。
 【反対意見理解】では、「方法」の利点を述べるのですが、「方法を使うことは楽だが」だけでは少ないかな。あとに続く文章とのバランスも考えながら、もう少し練ってみましょう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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