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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   謎の宿題地口行灯   なまず大使

 私たちが日常、言葉を使っているときは、普通表される内容がまずあって、それを持って運ぶ手段として言葉があるというふうに考える。しかし、詩は少し違う。日常あまり意識していないことばそのものの存在を、否応なしに意識される。「かっぱ」のを読むと、使われている単語は少ない。「かっぱ」が出て、それから「かっぱらった」が出てくる。普通の人に比べて、「詩人」とは、日常的な経験を超える経験をもつのだろう。私は、詩的な言葉は重要だと思う。(要約)(是非の主題)(構成図)
 その第一の理由に、ただ物事を伝えるだけの話はつまらないからだ。私の学校の国語科担当の先生はたまにジョークを交えて授業を行う。私はその授業を早く進めてほしいと思うときもあるが、面白く感じることもある。ただ授業を1時間聞いているより、やはり何か気が休まるような感じがあった方がいい。最近、私は駄洒落などあまり面白いものはないと思う。しかし、授業中になぜかポロっと先生が言うと面白く感じてしまう。それは、自分の心が何か面白いことを探しているからだと感じる。私の学級はインフルエンザによる学級閉鎖があった。そのときに国語科の先生が出した宿題が地口行灯というものだった。最初は、何かわからなかった。下に三つ例が書いてあった。「うろつきは泥棒の始まり」「最後の晩飯」「和尚渇」と書いてあった。説明には、ことわざ、慣用句その他いろいろな言葉を自分でアレンジして面白い句に変えるというものだった。ちなみに、例の元の言葉は「うそつきは泥棒の始まり」「最後の晩餐」「お正月」というものだった。私は、宿題という感じがしなかった。ただの遊びのようなものだと思った。しかし、それは大きな間違いだと後に気づいた。全然作ることができない。いろいろ考えたものだが面白いものができない。私は、言葉、また日本語の難しさを感じた。最初、私は「切羽詰まる」を「千羽詰まる」という句を書いて出そうと思った。でも、なぜかつまらない感じがしてやめた。どんなものが面白いか考えるのが大変であった。私はそこで「焼け石に水」という言葉をちょうど発見した。焼け石で何か焼けると思った。そこで最初に魚が思いついた。しかし、「焼け石に魚」では読むバランスが悪い。そこで、「焼け石に肉」という句を完成させた。一生懸命考えたものとして、自信を持って提出した。言葉は難しいと感じるという宿題であるようだった。そして、言葉は考えるものでもあると分かった。(理由)
 第二の理由としては、詩的なことばは伝統的なものだからだ。朝日新聞社のデーターによると、現在の俳句人口は1000万人ほどと考えられている。俳句は、言葉を深く考えるものと十分言える。その俳句を考えている人口が1000万人だとするとものすごいことである。こういった昔からずっと続いて、今後の未来にも言葉を考えるということが行われるのはとても素晴らしいことである。そのために詩的な言葉を大事にしていかなければならないと思う。(データー実例)
 確かに、重要なことをはっきり伝える言葉は大切だ。しかし、「見えないものを探すことが人の仕事」という名言があるように、人は何かしら意味を探さなければならない。そのために、詩的な言葉は重要だと私は思っている。今日の国語の先生はやけにまじめであった。また、駄洒落が出てこないかとばかり待ちかねる私であった。(名言)(是非の主題)(反対意見への理解)

   講評   kaki

【1段落目】
「私は、詩的な言葉は重要だと思う」と自分の意見が書けました。
【2段落目】
実にユニークな例が挙げられました。題名の通り「一体何だ?」という第一印象から、「なるほど、そういうことだね」と簡単に取り組めると思ったら、実は、とても奥深い言葉遊びだった、という弘人くんの心の変化がよくわかりました。こういう遊びができるのも日本語のおもしろさの1つかもしれないね。
【3段落目】
具体的な数字を入れた例が挙げられました。別に俳句がなくても日常会話は成り立つし、生活にも困りません。しかし、1000万人の人(学校で学んでいる人を入れるともっと多いでしょうね)が楽しんでいるという事実から、日本人は、生活のためだけに、言葉を使っているのではないことがわかります。
「こういった昔からずっと続いて、今後の未来にも言葉を考えるということが行われるのはとても素晴らしいことである」という文が光っています。その通りだね。
【4段落目】
この段落のまとめかたは、もう完璧だね。うまい!

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