対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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あなたの心に響くもの snow boy
ドストエフスキーやファーブルなどの20年以上も前に読んだことのある本をもう一度読んでいる。(笑)古典とは、決して「古いもの」という意味ではない。それは、人間の本質を、その時代の素材を用いて表現しているものだ。現代の素材でないことがかえって、抽象の骨組みをはっきりとさせている。時代の流行を代表するような作品は次々にあらわれ、その時代にはたくさんの人に読まれるが、その多くは、時代とともにいつの間にか消えていく。古典といえるものでも、ある時代には、なりをひそめているが、別の時代にはよみがえってもてはやされることがある。
古典が長い間人々に愛され続けてきたのは、それだけの魅力があったからだである。この前お父さんと一緒にテレビでビートルズを見た。すると、お父さんが『若い頃にすごく流行していたんだ。』と僕に言った。話によると、お父さんは、学園祭でビートルズの曲をエレキギターを弾いたそうだ。時代を超えて感動するものがあると思った。
一方、流行のものも多くの人の気持ちを引きつける。昔話の「小人のつくや」でも小人が作った靴は評判となり、その噂を聞きつけた人たちが店に押し寄せるようになった。またその一方、古いものにこだわることがマイナスになることもある。昔話の例としては、故事で「守株」という話がある。宋の農夫
が、偶然に切り株にぶつかって、死んだウサギを得手、それからは全く働くことをやめ、またウサギが切り株にぶつかって死ぬのを待った。これによると、いたずらに旧習を守って進歩しないことの例とされる。
確かに、古典にも流行のものにもそれぞれよさがある。しかし、一番大切なことは、古典を選ぶか、流行のものを選ぶかではなく、本当に自分の心に響くものを見つけていくことである。そう、「自分の心のうちに持ってないものは、何一つ自分の財産ではない。」という名言があるように。
講評 kanera
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