対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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なぜ?と思うこと クローバー
科学的態度は、ものをよく見ていてなにかふに落ちないことがあったとき、「はてな。」と思うことが出発点である。それは、自然界で実際に起こっている現象が、決して単純に判断できるものではなく、習慣や常識にとらわれず、自分の目を見開いてしっかりと自分の目で確かめる態度が必要であるからだ。そして、「はてな。」と思ったとき、すぐに実験したり、調べてみたりすることが大切である。科学的態度とは、疑問を実験や調査によって解決しようとする態度で、科学を研究する者にとって必要な心がけであるばかりでなく人間たちだれしもが身につけておく必要のある生活態度である。
私はしょっちゅう何かがあるたびに、なんで、なんで、と質問を抱き、何でも母に質問する。母は、教えてくれることもあるが、辞書で調べなさいとか、パソコンで調べてみたらとか、学校で先生に質問してきなさいとかいうこともある。母はいつでも、自分で調べて、自分で納得することが大事だという。この長文にも、習慣や常識にとらわれていると正しくものを見ることができないと書かれていた。せっかく疑問を抱いても、それを間違って理解したのでは、疑問を抱いた意味がない。何でも自分の考えや人に聞くことで判断せず、自分で調べることが大事だということが分かった。私は、バレエのレッスンで「イタリアンフェッテ」がどうしてもできなくて、いくら練習しても足がフラフラしてバランスをくずしてしまった。どうやったらできるようになるだろう?いろいろ考えたが、なかなか分からなかった。でもそれは母に聞いても分からない。すごく頭を悩ませた。でも悩んでいてもしょうがない。練習するしかない、と思って、レッスンの時は上手なお友達を見ながら何度も練習した。そして私は、結局新しいパができるようになるには、練習するしかないんだ、と分かった。何で?と思ったことを、自分で何かをすることで解決できるとすごくうれしくなる。これからは、母になんでも聞かないで、自分で考えたい。
私には、父の血が流れている。だから父もきっと子供のころは、何でもなぜ?と考えていただろうと思い、聞いてみた。しかし父はあまりなんで?と考えることがなかったそうだ。父は、
「ぼくはひとつの写真と解決が半分ぐらいずつのっている事典を片っ端から読んでいっていて、なぜ、と思う前にそれをわかっていたんだ。」
と教えてくれた。その事典を読んで、ああ、そういえばあのことってこういうことだったんだなあと思うことも多かったそうだ。父と私とは違うやり方だけれど、自分で一つ一つの疑問を解決していたんだなあ、と分かった。
百聞は一見にしかずということわざがあるが、どんなことをするよりも自分で実験をしたり、調べたりすることが正確で、大切なことが分かった。何でも、習慣や常識にとらわれず、自分で解決する、それが、人間たちだれしもが身につけておく必要がある「科学的態度」だということを忘れないでおきたい。
講評 hoemi
《構成》 科学的態度とは何かについて簡潔にまとめることができましたね。
《題材》 常にアンテナを張り巡らせていることで「はてな」は次から次へとあふれてくるよね。この「はてな」を「はてな」のままで終わらせてはいけない、自分なりの解決法を見出すことが大切だということが分かっているようですね。バレエの練習にしても然り。自分ならではの解決法を模索するクローバーちゃんはすでに科学的態度が身についているのでしょうね。
《表現》 「百聞は一見にしかず」、その通りですね。まずは自分の目で見て、調べて、肌で感じる。これこそが解決への何よりの糸口となるのですよね。的確なことわざを引用できました。
《主題》 「わかった」を使ってまとめることができました。これからも科学的態度を失わずにいたいものですね♪
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