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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   コツコツ   チョコ

 シルヴェスター・スタローン演じるロッキーは、親友であるアポロを死に追い遣ったドラゴを倒すため、極寒の地で過酷なトレーニングをする。一方、ドラゴは、ソ連の最新技術を利用したトレーニングで超人的な肉体を作り上げていく。これは、映画『ロッキー4』の話である。結局勝つのは、ロッキーだった。機械に頼らず、アポロの敵を討つという信念を貫いたロッキーの姿は、とても誇らしげだった。私は、『コツコツ』を大事にしていきたい。
 『コツコツ』を続けていると結果として、本当に良いものになる。陸上部がそれを証明してくれた。ずっと前に見たテレビ番組で、『裏ワザ』を紹介するものがあった。ある日それを見ていると、
「おっ!!」
となった。「足が速くなる裏ワザ」だったからだ。裏ワザ方法は、単に、足に輪ゴムをつけるというものだった。「そんなこと・・・・・・。」と思ったが、実際に裏ワザを試して成功した人を見せられ、「へぇー。」となった。やってみようと思ったけれど、「いつ、どこでやろう?」ということになり、そのまま忘れてしまった。今は、やってみようとは思わない。陸上部に入ってから朝も夕方も毎日走りこみ。運動は嫌いだし、辞めたくなる時もある。けれども、大会で自己新記録が出せた時の喜びだけは感じられる。この喜びは毎日の『コツコツ』のトレーニングがうんだものであると思う。足に輪ゴムをくっつけて、速くなったらそれは、嬉しいだろう。だが、「陸上部の喜び」と「裏ワザの嬉しさ」とは全く質が違う。
 また、「急いてはことを仕損じる」ということわざの意味をも教えてくれる。この前、新聞で「砲丸女王は男になった」という記事を見つけた。まだ、ベルリンの壁が崩壊されていなかった頃、東ドイツは、オリンピックでたくさんの新記録を出し、メダルを獲得した。『ドーピング』で。女子砲丸投げで欧州の王者に輝いたハイディ・クリーガーさんという人がいた。その人は十四歳の時にスポーツエリート養成学校に進学した。十六歳の時、筋肉増強剤を飲まされ、十九歳で年間二千五百九十ミリグラムもの錠剤を与えられた。薬の生で、疲労を超えていくらでも練習できるのだという。彼女は、いつの間にか、自分が「女」であることを受け入れられなくなってしまった。性転換手術で「男」に生まれ変わり、「アンドレアス・クリーガー」と名前も変わってしまった。薬、薬、薬、薬、薬・・・・・・。勝つためにずるをし、結局それが自分に返ってくる。因果応報、普通の練習で、あのロッキーのように強くなっていたら、クリーガーさんも苦しい思いをしていなかったであろう。
 たまには、楽をしたくて、ずるもする。けれども、「毎朝、歯をみがくのに、一週間分まとめて一挙にという人はいない」という言葉があるように、一ヶ月でやっとやり終えることを、一週間でやって良い結果が出る人なんて一人としていない。だから、『コツコツ』は大切なのだ。

   講評   nara


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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